先日の練習では
やまめ研究所・かわすけ氏 と御一緒する機会を得るとCNDのソルスティス13‘4“に同GPSラインという数年振りにミディアム・ベリーのフルラインを通したロッドにソルスティス15’2” + TAKロングベリーという初の組み合わせまでキャストさせて戴いたものの、何れも予想通りろくなシュートにはならず単なるロール・キャスト・モドキになってしまう。
この原因には色々あったと思うが、その最たるはアンカー位置が離れ過ぎたスィープが不完全な状態なのだろうとは直ぐに感じたのではあるが、では何故スィ-プが不完全だったのかを後に考えている内に腕だけで操作していた為であると気付き、ここから最近再び忘れていた重要な事も思い出させて貰う結果にも繋がった。
本家スペイでは、リフトからヘッドを横へスィープする際、最後はロッドを上に向け、かつ急停止させる事によってティップを弾く様に扱いヘッド全体をやや後方に運ぶと同時にベリー部をピョンと跳ね上げる感じにしている。
この操作は以前には意識していたものの、近頃では様々なペリーポーク・スタイルのキャスト映像を見る機会が増え、その中には、どう見ても跳ね上げる様な動作を欠いたと見えるキャストも数多く、ここからペリーポークのスィープには、こうした操作は不要なのかと考えてしまい何時しか単なる腕だけで 「 逆への字 」 を描いていたと思われるも、ここで忘れてならないのは、これらのペリーポークと変人のキャストには “ 長いオーバーハング ” という決定的な違いがあった。
普通のペリーポーク、このオーバーハングの長さ大体50cmから1m程度で、この近辺が無難にして妥当と思われるも、これを3mまで長いのは張力を鈍らせて操作が難しい。
それにも係わらずスィープの 「 逆への字 」 でロッドティップを使わずに腕のみで強引に行ってしまうのは、結果としてロッドを大振りする事に直結し、ここからアンカー切れを発生させたり、シュートへのタイミングが送れたりする現象にも繋がり、最近のミス・キャスト全てに頷ける。
この逆への字から形成されたDループは正に正統派スペイ・キャストから生まれたDループとそっくり、いや同じとも言え、上側にD、その下にもD型の波形が現れる。
これを横から見ると尖った部分が上寄り現れるいった特徴もある。
そして、この尖った部分が上にあるというのは、最近シューティング・スペイ用?等として販売される後端寄りが太く重量配分も増した設定となっているラインと一致する。
しかし、これは単なる偶然では無く、ふと調べて見ると元々スペイライン自体も実はこうした
Dループから設計 されていたらしくCND社で言うGPSラインのCAD計算とは、実はこういう意味だったとは全然知らなかった!!。(赤恥!)
よって、こうしたヘッド形状のウェイト・ポイント = Dループのパワー・ポイント でもあり、変人の提唱する
アホな “ 弓矢の理論 ” 全く間違いでは無かったと言うよりは極当然の事でもあった。(笑)
また、こんなラインは重量のある後端をDループの形成段階から上側に配置させる事によって、高い位置から物を転がせる様にスムーズに前に弾き返す格好になり、こうした形状のDループは全てのペリーポークにも有効であると思うのだが、これをダブルハンド・ロッドで効率良く操作するのもアンダーグリップを意識的に利した方が有効と考える。
ヘッドを折り畳み水面より切り裂きながら平行かつ後方へとスィープする。ここまでは上側の腕で行うが最後にロッドを立てる際には下側の腕に意識を切り替え、グリップエンドをグィと下に廻したアンダーハンド・キャストの “ ハーフ・サークル ” の様に廻すとロッドティップは加速から急停止し、こうした上向きのDループを生む。
これらは過去にも
「 縦のハーフ・サークル 」 として課題としていたにも係わらず、これを忘れ同じ失敗を繰り返していたもので、更にこれらはシングルハンドの課題とも結び付いていたのだ。
スィープのフォームにDループ、そして、ラインのテーパー・デザイン。
これぞ、スペイの三大ミステリー!?。(笑)