釣りを通じて出会うものがある。それは、その地に住む魚や動物達であり、釣り人であったり、時に一瞬の輝きを見せる美しい風景だったりもする。
そして、これ以外には道具、中でもフライフィッシングの世界で最も重要視されるロッドが挙げられるのではないだろうか。
これは、買う、売って処分するか等の選択する権利は釣り人側が持ち得ていても、個人的に一旦は納得して手に入れた釣竿は長らく愛用する道具であり、その時期やタイミングによっては購買欲をそそられつつも結局は見送られる釣竿も数多くあった事から、これはある種の “ 出会い ” や “ 巡り合せ ” であったとも思えてならない。
ずっと格闘して来たKⅡの16ftは自身の未熟さもあって、やはりオーバーヘッド専用のロッドであると結論付けたばかりか、キャスト迄も狂わせていると判断し、暫くの封印を決めた間に、その “ 出会い ” が訪れてしまった。
しかしながら、その相手はよりよって
ログネス 。
これはあまりにも高嶺の花で、その定価は何と、金15万9千円也!!。(笑)
過去、釣竿の最高額は21尺のヘラ竿で7万2千円で、この購入には随分と困惑したものの、販売店さんの特別な御好意による仰天の大幅値引きに等々負けて即決していた。
その購入額と販売店名は諸般の問題を考慮すると残念ながら、ここでご紹介出来ないのが事実上で別に常連客でも無いにも係わらず毎回色々と御親切にして頂き、ただ感謝するばかりだが、「 取り敢えず見たい。」 だけと告げてあったにも係わらず、入荷から凡そ一週間も店頭にも陳列せずに保管して戴いたのは、「 あのお客は絶対買う。」 と先読みでもされていたのだろうか??。(笑)
太めにして軽めなブランクを繋ぎ、そして真っ先に感じたのが予想以上に硬いロッドではあったが、購入時に比較対象として繋いだCNDのソルスティス16ftやKⅡスペイサイド15ftも似た印象で、これらのロッドは嘗て柔らかいと感じたロッドであった事から、ここ最近使用しているロッド、そして求める主義思考が変わってしまうと、同じロッドにも係わらず、その印象が随分と違ってしまうものだと一先ずは、このロッドを信頼して信仰しようと決意した。
また、実際のキャストも40分程度しか使用しておらず、久し振りの16ftという長さに加え、グリップのビニール包装もおらず、手袋を着用した状態では滑ってしまい良くは判らなかったが、当然、物凄いパワーがあるのは間違い無い。
一旦ここで持ち帰ったロッドもスペック等の公表が無いので、ネタ的にも細部を計測した。(笑)
先ずは重量だが、こうした測定方法で正しいのかは疑問が残るとしても、取り敢えずは4つのセクションを計りにのせると約393gで意外と軽くは無かったが、先端から3本目のセクションは約81gとKⅡの16ftよりは7g程軽く他は大差が無かった事から、この部分の差が大きく作用したと思われた。
そして、テイップの径はどちらも約2.3ミリで標準的か?。
ガイドリングの直径は少し小さい気がする。
続いてはバットの径。これは凡そ17.2ミリ程と太く、個人的に細めを好むので少々残念なところだ。
因みにKⅡは16.2ミリでフックキーパーも久し振りに見た。(笑)
後はグリップの長さ。下側は14.1cm程でKⅡとほぼ同じだが、上側は50.7cmと長めでKⅡよりも5.5cm程長く、アップスクリューのリールシートは流石に高そうな部品を使っている。
とまぁ、こんな事をしては見たが、このロッドを配下にするべく、新たな練習を開始しなければならない。