4月を迎えてからは曇りや雨の日が多かった関東ではあったものの、僅か一週間の経過で通い慣れた車窓からの景色は季節が一気に進行し、既に新緑の季節を迎え菜の花も目立ち始めると、お魚釣りの行為は兎も角、悠々と佇む本流は恋しく思えて来たが、取り敢えず4月一杯までは練習に費やそうと考えてしまう、その胸中には釣り自体が面倒に感じてしまっている節もあって、当日は河原に向かう前に芽吹き始めた木立の中を進むルートへ逸れて僅かなドライブ感覚を楽しんでいたから、車に明け暮れた時代の再燃から未だに逃れられないまま残り、これが不幸なのか幸せなのか、その区別も難しい・・・。
斯くして、この日は通過する前線の影響によって朝の段階から既に下流から吹き上げる南寄りの風がやや強く、この前線が通過した雨の午後以降は北寄りの風が強まり出すと言った予報ではあったが、結果的に大して荒れた天候には至らず、思う存分の練習も果たせたお陰で、左のシングル・スペイは更に数歩の前進へと漕ぎ着けたとは言え、これまでとは違い今回は珍しく当日に新たなに発見出来た一つの意識が功を奏していたとはドリフトにあった。
ここで、ドリフトの操作にもある幾つかの方法を個人的には4つに分けられ、その全てを一通り試した所、今現在で最も好感触を得ている後方寄りへ移動させる操作であるが、これが左のシングル・スペイともなると全く機能しない所か、他のドリフトを意識した途端にスイープをも崩すと言った症状に長らく躓き、これを改善へと導いた操作の一部が実はリア・グリップへの意識だった。
とは言え、こうした “ 後退するドリフト ” の理屈を説明するだけでも難解であるから、これを無暗に解説した所で所詮、正確には恐らく伝わらず、その操作も難しいから到底、信用出来得る内容でもないものの、それでは話しのネタにもならないとあって、その大筋だけでも明かすと、先ずスイープ操作の後に “ 後退 ” させる分の移動領域を確保する必要が生じ、それはリア・グリップを前方へ突き出す動きでもあったとも言えたが、ここには他の要件も求められるから、単にリア・グリップを突っ張っただけ “ 後退するドリフト ” の再現とはならず、これが “ 振り上げるドリフト ” とも例えられる。
但し、後退させる動きを呼び込むに当たって、直接的な影響を与える箇所をリア・グリップ側の肘が担い、一定の段階から肘を曲げる意識を与える事でリア・グリップから後退する動きを発生させてドリフトへと結び付ける一方で、この動きが次の段階で悪行を働く為、これを正常に戻す?と言うか、補助的な操作も必要となる・・・と、本来はシンプルな操作にしたい所でも、益々複雑な動きになってしまい全くお勧めも出来ないが、少しは暴露しないとネタとしても成立せず、その文章作りにも苦しめられる・・・。(笑)