11月の最後となった先日の練習でも改めたスィープの基本姿勢によって右のシングル・スペイは朝一番の開始早々から二歩、三歩の確かな進展を感じさせた反面、この手応えは今回も持続せず、また、左のシングル・スペイは修正点に順応も出来ず事態は寧ろ悪化した様子すら見られたと言った状況が長らく続いた一方、最終的には何れの問題も解消へと向かい一応の成果としては充分だったものの、早まった日没時間には大いに不満がって、そのまま時間延長のナイターへと突入したい所だったが、寒さに負けて敢え無く撤収と相成った。(笑)
と言う訳で、依然としてジェラルドのスィープに現れるバック・ループには全く程遠い印象ながら、シュートによってヘッドがターンする光景の再現には個人的な判断基準としては度々成功しており、この時の条件にはスィープが一定の水準に達している必要があるとは勿論だが、その秘訣に関しては概ねは最低でも一応は把握出来たと感じている。
ここには、前回に取り上げた “ 構え ” 、即ち、スィープの基本姿勢が第一の条件と言っても過言ではなく、この体勢からの操作によってロッドの移動量が増し、これが長いヘッドの扱いにも優位に作用し、ここに国内の競技者を見ても殆どが同様の構えを採用している理由があると考えられる。
但し、ここの構えには一つの落とし穴があり、両腕を突き出した体勢とは不安定で簡単に崩れる脆弱な性質を備え、また、これと同時に物理的な見地へ置き換えた際は剛性不足とも言え、両腕は身体によって支えられている一方、ロッドは両腕によって支えられるとあって、両腕はロッド操作の土台を成す基礎の一部であって、この土台が頑丈であればある程、ロッドを強く効率的に反発させる作用を与えられる。
よって、この構えは相反する2つの理論から成り立っていると言える事から、幾ら基本となる姿勢を完全に習慣化させた所で、この剛性が欠如していた場合、その効果を存分には発揮されず、外見だけ巧妙に見せ掛けただけで実態を伴わない 中国製の模倣品 に過ぎないが、これを達成させる幾つかの条件も先日の練習によって充分な検証を果たせ、ここに納得の出来る成果を得るに至ったものの、この飛距離を最低でも2mは確実に向上させる内容の公表も準備不足に尽き、次回のネタとしたい。(笑)