さて、前回の予告から今回は右のシングル・スペイでスィープの際にリア・グリップの操作が思い通りに機能しない不可思議な現象の謎を紹介するが、これも気が付いてしまえば実に単純明快な内容に過ぎないから、毎度の我流ならでは弊害で基本操作を優秀な先生や先輩等から手取り足取り丁寧に教えられていれば絶対に有り得ない全くとんでもない失態でもあるのだろう・・・。(笑)
と言う訳で、これはヘッドを打ち返す際の操作に起因し、ロングベリーラインと同じく19mのヘッドでも3mのオーバーハング部分まで真っ直ぐと着水させる為には意外と気を配る必要があり、この時は微弱ながらシュートすると言った側面を持つとあって、ロッドは短いストロークから幾分は急停止させる格好になり、これを効率良く達成させると丁度、アンダーハンド・キャストの様な動きに近く、こうした操作を実践しているのも正しくジェラルドで打ち返しではリア・グリップをお腹に押し当てて急停止させ、この先は余談となるが、ジェラルドは打ち返しの操作は精々2回の内で済ませ、その殆どは一度で終えている為、時間に規定のある競技でも優位に働いているだろう。
そこで、先のアンダーハンド・キャスト風な操作ではロッドのアッパーグリップ側を握る手の親指を上にロッドを上から被せて上から押させ付けた様なロッドを外側から内側へ捻った状態となると、一方のリア・グリップも親指側は上に位置する状況にあり、ここからリフト、スィープへと移る際、フォア・グリップ側を握る手は親指を外側の側面へ向ける最低条件の操作を施したとしても、リアのグリップを先の状態からスィープを開始した場合は前方へ押し出すには人体の構造上では腕の肘を中心として腕全体の状態に著しい影響を与えて無意識の内に廻す動きから始めてしまうが、これを応用している手法もアンダーハンド・キャストと考えられる反面、道具仕立て等による相性の問題とも思えるから、これらの操作を一方的に間違いと断定出来ない面もある。
よって、今目指す方向性としてはアンダーハンド・キャスト風に打ち返した後に、シングル・スペイのリフト、スィープを開始する前には予めグリップを前後共に持ち替えるか、握りの向きを変える必要があり、実際これを密かに行っていた人物も正にジェラルドだったから、彼のキャストは参考とするのではく、そのまま一挙手一投足を丸ごとコピーしてしまう方法が一番の近道だった。(笑)