前回に引き続き、先日の練習によってオ・ラマ規定のスネーク・ロールに進展を感じた最後の要件に関しては、恐らくスネーク・ロールの原則とも言え、変換する角度が大きくなるに従い空中で一回転させる円の軌道を大きく描くに尽き、これは自身としても当初は実践していたものの、この方法では思い描くキャストは成し得ないとの勝手な判断から何時しか捨て去っていた訳こそが、今月15日で取り上げた内容に繋がり、同じ45度変換としてシングル・スペイと同様なシュートを目指していたが、変換する角度が45度にも達したスネーク・ロールの場合、ラインは半ば横に位置した状態からスィープする位置関係から手前へ直線状に引き寄せる作用は殆ど失われる為、それは有り得ないとの残念な結論に至り、今一度、原則へと立ち返ると、キャストが非常に楽チン!で簡単にも感じてしまったから、またしても遠回りした挙句、先人が築き上げた原則は正しかったと実体験を経たお蔭で偏屈者にも、やっと納得が出来た。(笑)
ここから、角度変換が大きい場合に円を大きく描く動きが適している理由を探る内に、やがて “ リフト ” と “ ロール・キャスト ” となる一種のキーワード的な単語が思い浮かび、先ずキャスターの前寄りにあるラインが多少の斜めの位置ではあってもロッドの反発等によってラインが水面の一部と接していてもスィープへと繋げるに至ったとしても、横に近い位置するラインを一回転させる動きからスィープする場合、その全体を水面から引き剥がす程の入力を与える必要が生じ、これが 「 円は大きく描け。」 となった原則は、即ち 「 リフトを十二分に行え。」 と同じと言えるが、ここで リフト となる言葉を使うとシングル・スペイ等のリフトと混同すると言った誤解を招くとして避けた?とも考えられる。
そして、2つのキーワードである ロール・キャスト は突き詰めると全てのスペイキャストに当て嵌まるが、先の通りにキャスターの前寄りにあるラインをスィープした場合、変換角度によって多少異なるも、そこにはラインが前から後へと著しく移動する作用が必ず発生し、その後のDループは、これをもエネルギーとして蓄積するキャストの代表格が “ ジャンプ・ロール ” である一方、横近い地点にあるラインを一回転させた後にスィープした際のDループでは前後に移動する作用は極限られたキャストの感覚、感触は “ ロール・キャスト ” に近く、こうした条件の違いからスネーク・ロールとは変換する角度によって “ ジャンプ・ロール ” や “ ロール・キャスト ” が備えた特色が濃くも薄くも多岐に段階無く変化する様子を CVTのトランス・ミッション と例えるには随分と強引だったか・・・。(笑)