相変わらず七転八倒の続く近頃の練習ではあっても、45度変換のシングル・スペイに関しては一定の進展が見られ、取り敢えずシングルハンド・ロッドであれば他のキャストと比較しても遜色ない状態にまで仕上がりつつあるが、この様子とは当初の見込みとは懸け離れた動きによって無意識の内に成り立ち、ふと気付くと結局は、これまた 下段突き のフォームになっており、 中段突き の場合、短いシングルハンド・ロッドによって腰までウェーディングした状態でさえ、9mのヘッドではオーバーハングが2mであっても一本背負いの体勢によってロッド・ティップが大きく移動すると同時に位置も高い為、アンカー抜けを起こしてしまい如何にしても斜め外側へ傾けたスリークォーターの体勢である低い地点からシュートする必要が生じると身体が勝手に示した方向性は要するに、身体から離れてしまうアンカー位置を無理に近付けるのではなく、離れたままシュートしてしまう手段を選べば良いとの判断に従う事にした。(笑)
また、障害となっていたスィープの際にヘッドの先端が舞い上がってしまう現象を解消させる秘訣も徐々に掴み始め、これらは恐らく基本中の基本にも通じ、先ずはリフトの際にヘッドの先端1m程を水面に接触させたままの状態からスィープを開始する点は何故か右のキャストは気が付くと必要以上にリフトして失敗し、これは注意さえ怠らない限りは簡単に解決するが、次のリフトからスィープに移行するタイミングが大いに問題でヘッドの先端を残した部分とオーバーハングがピン!と伸びてテンションが一体化?した瞬間と言った一瞬の繊細な操作を限りなく止水に近い状況でも比較的容易に成し得るシングルハンド・ロッドが先行している要因でダブルハンド・ロッドの場合は大柄な故に扱いが雑となるが、これらは一見すると豪快でも実は微妙な操作も求められるロングベリーラインのキャストと何処共通する部分にも思えてならない。