先日の練習で感じたシングル・スペイによるスィープの詳細は極論から言えばランニング・ラインのオーバーハング部分に対して如何に一定のテンションを与えながら保持したまま操作させるかに尽きる訳だが、その際にはロッドに加わる負荷とも直結していたと言う当然の事象を見落とし、Facebookにてご指摘を戴いて初めて気付くに至り、問題となっていたスィープの途中からヘッドが舞い上がってしまう現象はオーバーハング部分のテンションが著しく変動した証しで、この点に関しては元々 “ 急 ” に該当する操作は禁物とまでは感じていても、こうした “ 急な ” 動きにも連動して曲がってしまうロッドの特性が事実上のティップを乱す作用へと繋がっていた。
よって、オーバーハングのテンションを一定に保つ操作とは、ロッドの曲げを一定に保つ事であって、これを達成するに当たっては今迄通り単に視覚上からオーバーハングの状態を捉えるだけでは事足りず、ロッドにて操作する以上は、そのグリップから伝わる感触から竿先の重みをも感じながら操作する必要があったにも係わらず、従来はこれに欠いたが、本来は重視すべき感覚として更に求められたのだろう。
ここから、先ずスィープ操作の初期段階でロッド・ティップをある程度まで曲げた後は、その曲りを保ったまま上体を捻り背後へと導く事でオーバーハングには常に一定のテンションを与え続けられると、後半の加速段階から空中を移動するヘッドは長いオーバーハングによる振り子の様な作用を従えて現れるナローな姿として飛び立ったループの下半分が一直線に伸び水平近く移動する様子は鐘突き棒を彷彿とさせ、ここからアンカーとして着水したヘッドは強いDループを形成すると言った具合ではあっても、どうやら慣れない角度変換によって身体を捻る動きが加減速を生じさせているらしく、非常に厄介だ。(笑)