我が国、日本には世界へ誇れる多種多用な文化を持ち、釣りの中でも釣針の軸部分に糸を器用に結び付けて用いる仕掛けも現在では日本独自の文化であり、恐らく海外の釣針と言えば一律 “ 管付き ” を指すのではないだろうか。
と言う訳で、欧米から伝承されたフライフィッシングの世界でもフックと言えば “ アイ ” と呼ばれる管付きを用いられ、この件に関してはタイイングや針を単独で交換する際には適した方法であり、またチューブ・フライの場合ではアイが持つ膨らみが固定させる際には好都合として自身も暫くは用いていたが、フックとフライ本体が分離するチューブ・フライでありながらも、単に針だけの根掛りでも本体のチューブまでの紛失は惜しまれる上、その材質に銅が使われていれば一応は有害な汚染物質を少なからず川へ遺棄した事にも繋がる為、極力の回収を目指した “ 捨て針式 ” も当初は管付きの針だった。
ところが、昨今では何時しかチモトが平打ちされた和式の釣針へと変わり、更に最近ではチューブと接続するハリス?部分を極端に短くさせた結束も日本独自の “ コブ結び ” によって実現が可能であって、あらゆる釣りに於いて絶対的に必要とされる様々な結びの中でも、フライフィッシングの世界でも周知されているクリンチ・ノットやブラッド・ノット、ユニ・ノット等の複雑な方法では捻る回数も多い面だけでも結ぶ際には長い部分を求められる反面、日本伝統である鮎の友釣りやヘラブナ釣り等で用いられる“ コブ結び ” は二つの結びコブだけ構成された極めて単純な方法な故に達成された画像の様な芸当は一握りの人だけには理解されたとしても、この釣針を選ぶ最大の理由は要するに価格が安い為であるとは多くの方に悟られてしまうだろうが、これも今や日本から世界へと発信される “ もったいない ” の精神に基づく・・・と都合の良い理屈を並べつつ・・・、今回のネタとした。(笑)