薬指を挫滅させた事故から2週間以上が経過すると右手の不自由な暮らしにも徐々に順応し、連動する中指と小指の各関節を完全に曲げる迄には至らないながらも次第に強い力を込められつつあるが、車の運転に関しては特にステアリングに右方向の舵角を与える操作が如何にしても遅れ気味となる様子から、どうやらステアリングを右へ回す = “ 引く動き ” の際は、真っ先に小指から力が込められ、その次に薬指、中指、人差し指と言った順序に作動する一方、ステアリングを左へ回す “ 押す動き ” では人差し指から入力が開始された後に中指、薬指と連動すると言った操作になっていたと感じるから、人間の身体は実に精密で複雑な動きを無意識の内に行っていると改めて気付かされ、これらが正しい場合には、ダブルハンド・ロッドでも左の操作ではリアのグリップを引く動きに不自由を被ると予想される。
斯くして、長らく医療とは無縁だった自身が病院通いの事態となると、ここでも昔とは様変わりしており、診療の受け付けには初診時に配布されたクレジット・カード等を連想させる機器によって済まされ、また診療後でも手渡されたレシート番号によって清算すると言った銀行業務的になっているのだが、個人情報保護法が施行された際、患者を名前で呼ぶ行為は止められたと聞いたものの、今ではスッカリ!名前によって呼び出している。(笑)
よって、当初は何もかもが解らずに全てを病院側に任せている内、何時しか俄かに金儲けの対象として扱われている印象を受け、以後の方針や治療処置等々を牽引し意思決定する立場も最終的には患者であるとして細部まで明確な指示、注文を出すべきとも感じ、先日の診察でも 「 抜糸は何時頃か?。」 との質問を受けた結果、「 それでは何か所でも処置しましょう。」 と言った具合であった上、「 傷の早期再生に軟膏は有効では?。」 と質すと、「 では塗りましょう。」 と言った対応でもある為、患者側も一定の知識にて武装しない場合には格好の “ お得意さん ” にされてしまい今の世の中、油断も隙もない。
とは言え、これらの考えは性格や気質の問題と言った面もあって、医師へも肝心要の箇所では一定の信頼を示し、インターネットで探し出した
人工指関節 についての質問には、残念ながら損傷が著しい挫滅創の場合には対応していないらしいと予想通りの回答から、次に目を付けている義指からはロボットを彷彿とさせる
X-FINGER なる電源も要しない画期的な商品を見付けたが、健康保険も対象外である上、その値段たるや一本辺り凡そ100万円とあって結局は手が届かず、やはり貧乏人としては指の一本程度であれば自ら克服する必要があり、また、そこには達成に至るまでの楽しみがある!。