注意一秒怪我一生。とは良くぞ言ったもので、元々これは交通安全を訴える標語だったと思うが、身の回りにも様々な危険が潜み、この中でも特に怪我する箇所が釣りでもキャストにも重要な指は個人的にも注意を払ってはいたつもりだったものの、つい先日に角材を製材する作業の手伝いを頼まれてしまった際に右手の薬指を電動ノコギリと一瞬接触させたのみで呆気なく “ 指挫滅創 ” と呼ばれる全く耳慣れなかった診断結果を招いてしまった。
勿論、生死に係わる傷ではなく個人的には日常生活上の不自由は兎も角、ロッド等を握る等に関して状況としては最もの懸念を抱き、これは薬指の
中節骨 と呼ばれる第一関節と第二関節の間にある骨の殆どが砕け散っている事から、搬送された病院の医師によれば、従来通りの完全な状態への再生、復元は不可能であって精々は第二関節だけを90度曲げられる程度に留まるだろうとの見解は、仮にゴルフや野球と言ったプロのスポーツ世界であれば既に選手生命は断たれたと言えるのかも知れないが、プロとは無縁のものとしては、これが自身としてもキャスティングに如何程の影響を与えるのかが最も気になる点であり、右のキャストに至ってはアッパーグリップ側の著しい握力低下によるランニング・ラインの固定や解放と言った操作、また左のキャストではランニング・ラインのハンドリングへの不安要素が多く、取り敢えずは暫く・・・、いや年内の釣りも諦めざるを得ないだろうと言った状態が当面の間、無念でならない。
斯くして、日頃から全くの無縁だった医療の様々な現場に直面し、またお世話になると、個人的には目にする全てに興味津々で実に沢山の質問を多くの方に尋ねたが、最も意外だったのは手術の際、室内にはアニメの音楽が流され、手術の最中も患者をも交えた談笑と共に進行したまま終えた点にあった・・・。