先日のキャスト映像からは嘗ての練習によって一旦は克服した筈だった左・フォアハンドの欠陥が再発していたと気付き、それは筋力とも密接に係わる手首の動きで広くスポーツの世界で俗に言う リストの力 となるのだろうが、腕相撲に代表される手首を返す力とは異なる手首を捻る動きも一種独特で球技で言えば、恐らく卓球やテニス辺りが考えられる反面、この競技には左右片腕でラケットを振る選手は皆無である上、捻る方向も逆である事から、そもそも利き腕と反する腕一本でのキャストも全く馬鹿げていると言えるものの、シングルハンド・ロッドの左右投げについても渓流ドライフライの時代から長らく憧れ続け、更に遡ればルアーのキャストでも釣りバカであれば誰しもが欲する 幻の技 である。(笑)
ここに存在するバックハンドのキャストと言う一方の考えは、長いフライラインと横風の影響を加味した場合に於いてはフライラインを身体近くで扱う羽目となり危険である上、更に場所が河川であれば、その次に控えたフライラインが流れの中へ着水する角度にメンディングまでを考えるとバックハンドよりも左右でのキャストが圧倒的に優位である事実は経験者でならば否定する余地は一つもない筈だが、そんな左右投げへの時間や労力は魚釣りに費やすべきとの考えが、極めて一般的にして常識的で真っ当な人間が起こす普通の行動なのだろうが・・・。(笑)
斯くして、大きく逸脱した内容を軌道修正し、冒頭の手首を捻る動きが最も必要とされる時はシングルハンド・ロッドによるスィープであるも、ラインが張った状態から跳ね上げてスィープするジャンプ・ロールに関しては比較的容易であるから、実際はラインが水面と完全に接触させたままスィープさせるウォーターボーン等と言われる方法の中から、ラインを跳ね上げる助走距離が極端に短いダブルスペイが近頃では意識が肩等へと集注したあまりか、左のキャストで全く機能していない冬の状況へと逆戻りしていた理由も明らかになり、毎夜の素振りメニューも一変すると、これに伴いアニメもバージョン・アップした。(笑)