予想以上の苦戦が続いたシングルハンド・ロッドを使った右のバックハンド・キャストに一時はギブ・アップ宣言までもが頭を過ぎったものの、先日の練習では遂に左からのシュートと限り無く近い状態を再現させる事に成功した頃は既に夕刻を迎えていたが、ここには再認識させられる様々な要点があった。
当日は朝の段階で右のバックハンドでもシュートから飛び出したループの様子はフォアハンドのシュートに匹敵し、ほぼ満足出来る状態ではあった反面、安定感には欠き風向きによる場所替え等と言った些細な状況の変化や時間経過等から直ぐに崩し、これらは午後過ぎに改善された傾向が見られたものの、ふと気付けば飛行するループの上下が明確に認識される斜め横から見届けた状態は上下のループが重なり合う真後ろから見届ける左の操作とは位置関係が異なり、身体の中心から打ち出す廻し振りとは程遠い極普通のキャストに過ぎなかった。
そこで、以後から廻し振りを意識した途端、今度は元通りのロールキャスト・モドキが復活してしまい最早、本日もお手上げ状態か・・・と思いつつ左の操作を手本に繰り返していると、ロンチポジションからシュートに移る動き自体には相違がないにも係わらず軌道としてはロールを描いてしまう原因はスィープにあったと解った。
これも少し前の記述と重複し、左の操作はリフトとの区切りが不明瞭な結果が低く早いスィープを生み、着水するアンカーの位置も幾分後方に寄るが、基本に忠実な右ではリフトを確実に行い高い位置からの遅いスィープとなってアンカーの位置も一般的な箇所に着水させていると解り、暫くは左のスィープ方法を取り入れている内、やがては視界の中央からヘッドが勢い良く飛び出して行き、これこそが左のキャストだと思った。
ここから、近頃の着眼点はロンチポジションからシュートの動きに集中してしまったものの、廻し振りの成否はアンカー着水時の速度、角度、位置によっても大きく左右され、こうした早いスィープは長いオーバーハングが作用する飛行姿勢の乱れを右では嫌ってしまっていたが、ある程度は止むを得ない意図的な誤りの範囲内と捉えるべきなのかも知れないと考えていた。
そして、この飛行姿勢を乱すオーバーハングの作用とはヘッドの下側が反り返る現象を指し、暫くは理解不能だったその仕組みも時の経過によって謎は解明されてはいても、今回は準備不足に尽き今後の機会にでもネタとして紹介したい。(笑)