この夏の天候と言えば、晴れが長々と続いた後には、一転して雨の日が長引くと言った両極端な傾向は 翠の洞 に住む魚達の生育状況を促したのか、減水に転じた先日では多くの稚魚を見掛け、緩い流れを横切る度に、ここでは珍しい全長10cm程の魚がトビウオの様に逃げて行く光景にも暫し遭遇する反面、これらの魚では釣り上げて楽しむ程までには到底至らないと思えたが、こうした兆しを早速察知したのか当日はフライロッドを振る釣り人まで多く、その考えは実に様々あるも、釣り人の心理としては恐らく、これで正常なのだろう。(笑)
斯くして、今回の練習もシングルハンド・ロッドに限定され、早速に試していた前回で記したフォアハンドの改良型のフォームは、手首を使い前腕だけを空手で言う裏拳やキックボクシングのバック・ブロー風に撓らせる感覚で上から打ち下ろした後には肘から上腕の内側を脇腹に接触させ、この急停止によってシュートする正に左のバックハンドが行う動きを再現した予想外の出来栄えで落下軌道の途中から上昇気流を捉えたグライダーにも似る低空飛行によってループが伸び上がる様に展開するトルクが増した左のバックハンドと酷似するシュート感覚へ対しては全く悪い面もなかったものの、何か強い印象を与える光景でもない冷静な確認作業と化してしまいフォアハンドに関しては現状のままで即座に良いとの決断が下った。
これも単なる趣向の違いに過ぎず、左のバックハンドの動きは手首を意識する事にフォアハンドでも可能だったと半年前では気付けなかった点が解った時点で満足と言うか、何処か納得が行くと、フォアハンドとバックハンドには、それぞれの特徴があって良いと判断し、フォアハンドが繰り出す圧縮噴射から磁力的な直線飛行を描く様子も捨て難く、このまま残して置きたいと感じられ、更にフォアハンドのキャストにしては動きが 地 味 と思えた事にも原因があったのかも知れない。(笑)