関東の平野部へは今朝から待望の雨が降り、やっと涼しさが戻り一息付ける反面、この原因が台風とあっては喜べずに今度は豪雨や暴風による被害が懸念される一方、今、日本中の関心は女子サッカーの世界選手権で優勝した日本代表の選手へ集中し、この偉業にも個人的にも大いに賞賛しても、正直言って日本チームが準決勝まで勝ち進む頃まで、この大会の開催自体すらも知らなかった一人に過ぎない。(笑)
と言う訳で、気象や季節の移り変わりは川に暮す生き物達にも多大な影響を与えるらしく、梅雨が明けた先日の利根川は一週間前とは明らかに状況も変わっていた様に思え、元気な姿を見せたのは、以前にも見掛けたカルガモ親子で9羽の子ガモも全て健在で外観では僅か2週間で既に親ガモと同等にまで大きく成長し若鳥と言った様相へと変貌していても、水面上を飛び出す魚を見たのはコイかハクレンが2度跳ねた程度だった。
更に、過去3度の傾向としては午後の4時になると北部山沿いに雷雨を引き起こし風が強まり始め、これと共に雲が広がり今となっては鱸と考えられるライズが始まっていた訳だが、今回は4時を過ぎても大気の状態は安定した快晴のまま推移すると、何処を注意深く見渡しても水面は依然として静まり返り、風が遅れて強まった5時20分頃に2箇所から、それぞれ一度ずつ例のライズが確認されたのみで以後は2度と見られなかった。
但し、このライズにも大凡の傾向があり、先ず起こる箇所は毎回決まっている上、沖で起こるライズ程大きく、岸の近くでは魚が小さく、捕食の際には縄張りを持っていると思える上、その正体が特定された為か水飛沫にも一定の特徴が感じられ、仮に鱒のライズが 「 バチャッ! 」 とか、「 バシャ! 」 と言った歯切れの良い印象だったと例えると、鱸らしき魚のライズは幾分ながら 「 バシュ~ッ! 」 と間延びした後には鯨等が水面で呼吸した時の如く若干の水煙が立ち上る様な感覚から、恐らくは獲物だけを的確に噛み付いていると言うよりは、周囲の水等と共に吸い込んで捕らえている様子が伺え、こうした中には80~90cmもの大物が起こしたと思える光景は釣り人であれば誰もが衝撃を覚えると、遥か対岸にて子供達が起こす水飛沫にまで過敏に反応してしまう。(笑)