三寒四温は春先の不安定な気候を表現した言葉でも、ここ数日の関東は三日続いた猛暑の後は三日連続して妙に涼しい日が連なる三暑三涼と言った陽気となり、本日からは再びの暑さに見舞われるらしく、梅雨明けした後、電力不足に伴う本格的な夏を経験した時に初めて原発に対する議論は冷静な思考を以って進展するのではないだろうか。
斯くして、朝の内はお目当て以外の魚に関しては意外と活性が高かった印象ではあった先日の利根大堰下も、やがて午前10時を過ぎ気温が30℃を上回る頃になると、水面を飛び跳ねるハクレンも見掛けなくなり、付着した泥や砂を洗い落とすべく一先ず着用していたネオプレーン製のウェーダーでは暑くなってしまい、ここから午後の猛暑に備える為にも一旦休憩を得ようと車まで戻り、そのまま昼寝とも相成って十分な休息を取った午後からは、最早完全に鱒なんぞが釣れる状況ではないと考え、取り敢えず何でも構わず兎に角、魚を釣ろうと、交換したナイロン製のウェーダーは当然ながら快適だった。(笑)
そして、場所は木陰が近いとして選んだ少し下流へは凡そ2年振りに足を運ぶと、嘗ての雰囲気を取り戻している様子と川底へ堆積していた砂は幾分ながら流され、数年前の深い流れに近付いていた印象を受け、馬の背状に奥へ突き出した箇所から釣りを再開した後には1時間程度経過すると、この場所特有となる南西の寄り風が上流に該当する西寄りに向きを変えると俄かに強まり始め瞬間的に風速10mを越える暴風となってしまっては無理なキャストも無意味だとして、木陰の岩へ腰掛けて暫く様子を伺うも、この風が直ぐに収まる気配はない反面、当日の猛暑を考えても他に行く場所もなければ他に用もなく、6月の割には蒼く澄み渡る対岸の遠方に浮かんだ空を眺めている内にやって浦和から来たと言う海老蔵さん似のイケメン君♡も、この風ではルアー釣りも儘ならないとの事から始まった2時間程の談笑が丁度良い時間潰しとなり、こうした出会いも楽しいものだが、ルアー釣りの成果には驚かされる場合が多く、若干の挫折感も覚えてしまう。(笑)