この所の関東は雨が多く、上空に入り込んだ寒気によって昨日に続き本日も雷雨を呼び、利根川の上流に位置する藤原ダムの放水量は相変わらず少ないにも係わらず、雨の恩恵によって水位は上昇し、きっと河口付近で躊躇している利根鱒らの長旅を後押し、利根川とは間接的に繋がる荒川の秋ケ瀬取水堰には稚鮎の遡上数も便利なインターネットの
データ によって次第に増えている様子が伺い知れる。
と言う訳で、先日も遅れて到着していた午前の釣りは瞬く間に過ぎ去り、また朝食を済ませて僅かしか経過していない印象でも、日頃から練習三昧の生活からか基礎代謝も向上しているらしく、痩せ型の割には直ぐに腹が減ってしまい再度の食事を済ませ、次に向かった場所は対岸となる群馬県の旧境町で上武大橋を経て広瀬川に沿う土手上の道路から見渡す景色も緑色が目立ち始めていた。
やがて到着した川辺。時刻は午後一時半頃だっただろうか、気温は13℃程で晴れ間も覗かせ、特に寒さは感じなかったが、恒例の下流風は早くも強まり始め、この邪魔な存在にも対抗し得る鉛の塊と化したヘッドからシュートしても結局は風に押し戻されては意図しない位置と角度で着水してしまう上、ランニングラインも吹かれては撓み流れの中から得られる情報を鈍らせる為、湖等の止水では水中へ酸素を潤す風も、こうした本流では全く良い面がなく、この状況と水位でも今回のヘッドでは根掛かり気味になると言うデータが蓄積され、また、こんな時でも頼りになるのがログネスで根掛かりを起こした際にはロッド立てラインを目一杯張った状態から一気にテンションを緩めると外れる反面、風が強い状況では応援旗を支えるかの如く一層の筋力を使うとして、毎度の風や根掛かりによるロッドとも格闘しながら釣り下っていた中で毛鉤をコツン!と喰い付いたお魚さん!がコレで小さい相手であるのは直ぐに解ったが、何せ11ヶ月振りに釣れた魚とあれば何としても逃したくはない!。(笑)
しかしながら、この程度の相手では殆ど曲がらない剛竿によって捕獲するのも至難の業!?。ランニングラインを回収している間、幾度としてスッ!と重みは消えて針は外れたと思いつつ、何とか網の中へ誘導した魚は山女魚で平野部現れる個体としては勿論、ピカ!っと銀毛化していても、見る角度では幼魚斑もはっきりと確認出来た事から、恐らくは海へ?降る長い旅の途中だったのだろうが、ログネスで30cm級の可愛いらしい魚を逃さないセコイ技!!も身に付いたのだろう・・・と、めでたく終わりたいものの、やはりタモ網も身の丈と合った渓流用を携帯するベッキ~だった・・・。(笑)