毎年、この時期と言えばスカッ!とした 秋晴れ の陽気が続いていた印象が強いものの、近頃では前線やら気圧の谷が次々と通過し雨や曇りが多いのだが、天気図を見れば大陸からは寒気を伴う高気圧が接近し、明後日辺りは関東南部でも木枯らしの第一号が観測されるかも知れない。
さて、シングルハンドによる左のダブル・スペイは前回の練習によってスィープの最後に腕を頭の横からクルリ!と振り上げる “ ピンクレディのUFO~! ” と勝手に呼んでいる動作への意識が薄れていた事を課題とし、その後、一週間に渡った素振りによって、先の動作意識を完全に植え付けたつもりではあったものの、いざ先日の練習によって実践化すると、結局は仮想の世界とは全く違い現実ではそう上手い具合に事は運ばず、ダブル・スペイだけが失敗するのは螺旋状の独特な動きの過程から、この動作へと最後に結び付ける事が難しく、ここには 投げ急ぐ心理 が働く、或いは リズムが掴めない と言った操作とは直結しない部分もあり、この影には同時点で併用するフォールもあると推察される・・・、とは何とも学術的な表現ではあるのだが、要するに、ダブル・スペイは身体を横方向に捻った後に通常のスィープを行うのが解り難いと言った所で大した進展がない。(笑)
こうして、今回はシングルハンド用のシューティング・ヘッドに新たに試みたのは色彩による視認性の向上にあり、エアフロ社の青系から黄色いリオ社の製品へと本体部分を改めた。
これは14ft等の9/10用ロッドの使用したフローティングのティップを一切の手を加えない、そのままの流用によってシングルハンド用のヘッドは 5番のティップ + 9番のティップ となった全長9m、重量14gの構成は前々から考えていた内容ではあっても、ここまで実行が遅れた理由の一つには 太 さ であって、各テーパーによって接続される箇所の直径が微妙に逆転している様にも見えてしまった蟠り(わだかまり)から、勝手にバランスが悪いと断定しては試す行動すらも怠っていた。
ところが、実際試すと左腕でキャストしても別段の悪い印象もなく意外と扱いも容易で本体は凡そ35cm長いにも係わらず全体の重量は以前と同等の仕様を厳密に言えば単一長さでの重量は軽くなっている面も確かに感じても、素材等の影響からか、シュートから飛び出したループの後半以降は旧来型と度々比較しても失速が少なくス~!と延びて行く印象は単に長さ分の違いや色による感覚だったにせよ、今回の一件では単なる固定観念によって物事を判断してはならないと改めて教えられた気分でもあった。