先日の練習によって得られた感覚からは実に様々な情報を掴んでいた様にも思える。
この中には前々回の記述でロッドを垂直に振り下ろす3つの方法として挙げた2つ目の一本背負い型のフォームは上グリップ側の肘を伸ばした体勢から振り下ろす為には多かれ少なかれ必然的に要求される動きであったと俄かに感じ始めているのは人体の骨格構造にあり、特に肩の関節部分を調べて見ると肩甲骨の一部が上から覆い被さる形で下へ向いている事から、やはり3つ目の方法とした背中から肩を廻して振り上げても最後に振り下ろす際には元々こうした動作は不得手であって、これを補おうとする内に自然と一本背負い型に近い動きへ繋がってしまうと言った考えにある。
この動きはロッドを振り下ろす際に鎖骨から肩甲骨を上げる様にした後にシュートする方法であり、差し詰め 一本背負い型のミニュチュア版 と言った印象でも実はこれ、既に正月休みの期間中に掴んではいた。
これは何も一本背負いを意識した動きではなく先の如く垂直に振り下ろせない事を半ば開き直り、いっそ反対側へロッドを倒すつもりでシュートした所、何と理想的な飛行ループが勢い良く飛び出して行いった偶発的な切っ掛けであったのだが、この時には頭も傾けている様子等もあって今一つ納得が行かず、以降では他の方法を模索して来た結果も、これ程まで長期化している一因にも繋がってしまっている面もある。
斯くして、折角の正解を無視すると他にも良い方法があると言った欲も働き、色々と試みた挙句、結局は一周して再び同じ道へ辿り着いた印象がある。
そして、こうした欲求は何処か家電製品等の購入時の心理にも起こり、あちこちの販売店を回っても最終的には真っ先に見つけた店の商品が最もお気に入りだったりする事にも似ている。(笑)