何か寒さが沁みる今冬。それでも、相変わらず例年よりは暖冬傾向らしいのではあるが、最低減、ここ数年の冬と比較すると明らかに寒く感じられ、特に2月の関東と言えば日本海側の様な曇りや雪の時雨模様の天候が続き東京では平年では3日の降雪日に対し既に9日も雪が降ったらしい。
そして、先日の練習日も未明からは雪が降り始め、何時もとは違う景色の中、薄らと純白の羽衣を浴びた寒々しい光景の通称 翠の洞 へ到着するが、車で30分走行した距離にも係わらず積雪量としては凡そ半分以下である上、先週、近場の川原で感じた通り、水は思いの外に冷たくもなく、何かの稚魚達が群れ、やがて空が赤らみを取り戻し始めると川の両岸からはシジュウカラが競うかの如く一斉に囀り、ふと気が付けば白い景色も瞬く間に元の様相へと変わって行き、風裏として見付けたこの場所が実は温暖な地域でもあったらしい。
先週の練習によって得た肩をグルリと大きく廻すタスキ振りの様な感覚。やはり一週間が経過してしまうと朝方の雪と共に消えてしまい取り戻す迄には結構な時間を必要とされ、また、こうした感覚が戻り始め違う箇所に注意していると再び失われてしまうと言った流れを繰り返し中々安定したキャストには至らないのが反転式 + ログネスでのキャスト。
そこで、再び肩を廻す感触を取り戻す作業から始める事になるのだが、これを得る切っ掛けとなるのが通常のペリーポークに近い抜上式で一旦水面へ着水させたラインの位置をゆっくりと辿り丁寧に剥がしながら操作する出来る為、比較的どころか正直言って断然解り易く、この辺りも急速に普及し始めている要因の一つに思える。
また、シングルハンド・ロッドも比較的簡単な部類に感じられ、練習量としては少ないにも係わらず反転式でもグルリと肩を廻す操作感が随分と身に付き始めている印象がある。
ここには一種独特な感覚を持ち合わせ、グルリと腕を振り上げた瞬間、ロッドの下へ潜り込む・・・、と言うか・・・、ロンチポジションの直後、Dループの中へ肩口から自らを飛び込ませて行くと言った、まるでサーフィンで覆い被さる大波の中を滑走するかの如くスリルとサスペンス感にも満ちた?快感を味わうと、CND根津氏がサイドステップを行なった考えと行動まで実に納得出来、その心理状態までもが解った感じがしていた。(笑)