前回、フォームを崩したシングルハンドの右キャストは予想通り腕を振り上げる意識を持つと直ぐに回復し安堵していても、やはりアンカー側からの風には格段に弱く、風裏に逃げ込んだ先日でもヘッドとの接触で最も痛い箇所である耳だけは幸いにも回避出来たが、平常心を維持するにはヘルメットを着用する必要があるとも感じる危険な行為。(笑)
一方、左のキャストではサム・オン・トップから御本家と同様の握り方法を意識したのが功を奏したのか、浪越徳次郎先生の親指押しは若干改善した様な印象も受けたが、この季節この場所に晴天下の左岸では一日中逆光気味で右岸に渡ると枯れ草に太陽光線が反射しヘッドの視認性が悪く、更に風裏となった場所ではウェーディングが浅く明確な判断が難しく、これらの理由からも 翠の洞 が条件を満たす事から、ここでの撮影はラインの見えない詰まらない映像になる。
こんな映像と解ってはいながらも一応撮影して確認するのは実に意義があり、後日確認すると左のキャストはフォールのタイミングやアンダーハンド・キャスト的な小さいモーションにも気を取られ過ぎているのかスィープの操作が小さく ピンクレディのUFO!も不足し、特に今回感じたのはクルリ!と半円を描く直前に一旦手前へ引き寄せる直線的操作意識自体も欠損していると反省しているのだが、一度のキャストで複数の箇所に注意を配るのは中々困難を極め、再び基礎から出直しと言った所だろう。