いよいよ今年の禁漁も大詰めに迫ってはいるが、近頃の関東は異常に雨が少なく各河川は何処も大幅に渇水し鮎や鱒を始めとする移動する魚は殆ど動かないだろう。
先日、練習に訪れた里山の小河川も酷い減水、こんな状況でも比較的活発なのは真鮒やオオクチバスと言った止水をも好む魚に限られ、小さなオイカワの跳ねすらも少ないのは特に問題ではないものの、元々は広くはない川幅が更に狭まり16ftの規模にはとても見合わない事と川底の藻類にラインが絡むのが厄介。
例え練習ではあって結局は滔々と水が滴り、溢れる様な巨大な流れの下で思い切りブン投げたいと言った禁断衝動に駆られる。(笑)
前回の反省から、反転式ではヘッドを畳む位置を幾分遠ざける箇所から始めていた。
これまで上流側にアンカーを入れる手段としてスナップ・Tにも似る動作?を取る十字反転式を長く採用していたが、先ず感じたのは長くティップの強いログネスにとっては高々9m程度では如何に加減するも、どうしても強く跳ね上げ過ぎてヘッドが身体へ近寄ってしまう実に不向きな方法だったと言えた。
そこで、下流にアンカーを入れる通常の反転式で比重の軽いフル・フローティングヘッド先端の方向を制御する為に近頃用いていた “ フェイント・モーション ” を使うと全く同じ効果が得られる事が解ったのだが、次の瞬間から、この方法を何と呼べばいいのかを考えてしまった。(笑)
丁度これは急カーブを曲がるWRC・カー ( ラリー車 ) が一旦反対方向へ車の向きを変えた後、次にはこの反動を利用して曲がる方向へ再び車体を向けドリフト体制に入ると言ったラリー走行独特の運転技術にも似て、嘗て仲間内ではこれを “ 振りッ返し ” と呼んでいた懐かしい思い出までが頭を過ぎったのだが、よくよく考えて見るとフライラインの操作としてはスナップ・Tと全く同じ原理で単にこれを小さく行なったに過ぎなかった為、結局は十字反転式の改良版とでも考えればいいのかとも思っている。(笑)