寒さを呼ぶ北西から風も次第に収まり、朝、13℃程度だった気温も強い日差しと共に急上昇していた先日の本流。
次に到着したのは既に定番となりつつあった深瀬。少々水深が不足している印象はあっても人間の頭程あろうかと言う底石がゴロゴロと点在し至る箇所に急激な深場を形成させる荒々しい側面には大物ならずとも最低限小型の虹鱒でも居着いていそうなものだが、これまた毎度の如くコツリと言った極微かな反応すら感じ取れなかった。
但、ここでは関東の平野部としては非常に珍しい
アマツバメ の一団が出迎えてくれた。
ヂューィ、ヂューィ。こんな濁った鳴き声から当初、イワツバメかと思ったものの、遥か上空を滑空する30~40ものブーメラン型黒き飛行物体は、時折低空まで降下し、その際、腰の部分だけが白くイワツバメよりも明らかに大きい事から渡り途中のアマツバメだと判断し、透かさず写真に収めようにも動きは早く、使うヘッドがタイプⅡ+タイプⅣでは手を休めると忽ち根掛かりを起こし、どうにもならなかったが、思いもしなかった十数年振りの再会、そして、この鳥を至近距離で初めて見る事が出来た事には満ち足りた気分だった。
兎角 ” 魚釣り ” と言う観点では、どうしても結果ばかりを求めてしまうものの、こうした自然との接触を楽しむ ” ゆとり ” を常日頃から忘れずに持っていたいものである。
いや、こうした釣りでは、こうでも考えない限り辛過ぎて続けられないのが、正直なところだろう。(笑!)