灌漑水路の放水口で思わぬ程、長く時間を費やしてしまった先日、その後に向かった先は、やはり砂礫の本流だった。
時刻は午前10時半。予定より大きく遅れての到着ではあったが、出勤前の一時を過ごした釣人達は既に本業に向かったらしく、人気の右岸でも5~6人が並んでいる程度の少ない状態に見えたものの、それでも人気の殆ど無い左岸へと車を走らせてしまう。
雨続きの天候から幾分増水して平水に戻りつつあると言う水位統計上では好条件の様にも思えるも、水温は13℃程で例年より若干低い印象で毎年この時期から盛んに見掛ける鯉族のモジリも当日は一度確認したのみと言った具合で朝一番の放水口とは相反している。
それでも、左岸側は下流に一人だけ立ち込んでいた釣り人も去ると概ね一日中貸切り状態で気分は良かったのだが、相変わらず二ゴイの反応すらも無い状況が続いている。
また4月当初、練習とは全く違う実践でのキャストも前回辺りから慣れ、漸く長らく取り組んで来たネス・スタイル型のシュートに加え、今年から使うランニングラインも細くなった事等によって今迄は届かなかった箇所にもフライを流す事が可能にはなっているのだが、不足要件もまだ多いらしく相変わらず丸一日中全く何も起こらず、丁度今頃、眩い新緑の中でオオルリの歌声を聴きながらの渓流釣りが懐かしく、そして羨ましくも感じる。
果たして、こんなにも釣れないネタを繰り返して良いのでしょうか・・・。(哀!)