さて、そろそろ関東の各河川も解禁が間近に迫っている。
3月1日が解禁というのは早過ぎると感じている変人も正直 「 解禁 」 という言葉には些か気持ちも高ぶり、毎年には何時もの本流に毛鉤を流したりするものの、結局この時期では早いという結論も毎年恒例の事で、この解禁時期については南部の温暖な地域等を除き、丁度年度初めでもある4月1日が渓流魚達の体力も回復、活発化して最も良いと思うのだが、斯く言う変人も、この早過ぎる解禁日までに何とか新型フォームの完成を目論むも、後2度の練習では間に合いそうではない為、先のボヤキをしていたに過ぎないのだろう。(笑)
そこで今回、先日の練習で最悪の状態から些か回復した時の左右反転式から例の如く連続画像としていると日頃の素振りでは何故かスムーズに動く左の動作も背後からの画像を見る限りではスィープの開始位置が高く、右ではシュートでロッドを倒し過ぎているのが並べると更に明確になる。

そして、左右何れのキャストに言えるのは、相変わらず百も承知ながらシュートで幾分斜めに振り出しているのは、どうしても直らない癖。これはそこまで拘る必要もないものではあっても、一旦は垂直に構えてしまったロッドを斜めに振り出すのはヘッドとも接触し易い為、ほんの少し斜めのロンチポジションから真っ直ぐと打ち出すべきで、更に下段左の画像ではロッドが内側に入り込んでいる他、16ftに10mのヘッドでは背後にも少し倒れ過ぎてシュートへのタイミングも若干遅いと感じられるのは左右両方に該当する。

この辺りが短いヘッドを長いロッドからスペイで弾き返す難しい点でシュートのタイミングが遅い為にロッドを背後に倒し過ぎてしまう、つまりアンカー抜けを警戒するあまりシュートへのタイミングを待ってしまっているのは、ある意味で大きな失敗もしない妥当な方法と言えるが厳密に少し遅く、これを通常のペリーポークに例えるとヘッドを水面から剥がし終える前にシュート動作を開始すると言った、こちらへ向かって来るヘッドと水面が起こす水飛沫をロッドで迎えて打ち返す位の感覚は使うヘッド重量が軽い程最善でもあると考えている。
又こうしたペリーポーク系の水面上に畳んだヘッドを引き剥がす特有のスィープはロッドを手前から横へ引き寄せる事に意識が集中していたが、当日気付いたのはロッドを振り上げる操作によってもヘッドを引き剥がしていた点であり、更にこのロッド振り上げる位置が通常よりも遥か高く頭上までに至ると、横方向へ引き剥がすイメージのスィープから、上に剥がす意識を重視したスィープへと考えを改める必要があるのかも知れないと感じていた。