ログネスが未だ修理中により、先日も16ftの練習はKⅡを使用していた。
増水によって中州に渡る事無く、今回は左岸からのキャストに限られるも結局は何故か利き腕側である右の反転式だけに未だ納得が行かないのは、やはり普段の素振り段階と何ら変わりがなかったらしい。
ここは岸から急激に深くなっているものの、当面の課題は立ち込みが浅い場所からのキャストでもあった為、この状態を再現するには岸からも離れる事が出来ず、結果16ftのロッドから下流側にアンカーを入れるには酷な状況から、やがては下流からも風が吹くという、右岸から右でのキャストには最悪の事態となると、これらを意識してスィープを急ぎ横のスライドが不完全な内にロッドを振り上げてアンカー抜けを起こしてしまうのはヘッドが身体の直ぐ真横を通過する縦型シュートの弱点でもあった。
しかし、この風はヘッドの軽いシングルハンドで影響を受けても本来ダブルハンドでは恐れるには至らなく、慣れてしまえばアンカー抜けも解消し次に来るのが問題のシュートであり、これも前回の練習から一週間が経過してしまうと相変らずアッパーグリップ側を不要に押し込んでしまうのは支える側の腕が伸びている事で陥り易いネス・スタイル風シュートの難点とも言え、この時も上のグリップを押し出してシュートする意識自体は全く無いものの、支える為だけに加えていた力が下グリップで引き付け終えた後にまで余韻の如く残ってしまい結果として無用に押してしまうと言った現象になっていると思っていたのだが、これが選りに選って利き腕側から出来ないとは何ともセンスが無いと言うか、物覚えが悪いとしか言い様が無い。(哀!)
解っていても出来ない。こうなると只管キャストを繰り返し身体に叩き込むしかないのだが、一連の動作中には幾つもの注意点があり、この一点のみに気を取られていると今度は違う箇所でミスを犯すと言った事態に陥り、練習では結構な集中力が要求されるのも結局これは未熟であり最終的には全く無造作の内にキャストする必要があると思うのは、実践、釣りの最中にはキャスト動作で悩み考える等と言った事は極力避け、幻影の様な魚との対局ただ一点に集中したいからだ。
こうして暫くキャストを続けると、やがて今回掴んだのはシュートの際、背は反らし気味にし、ロッドは上空45度方向に放つ位の感覚で行うのが良いと解ったのだが、この時の姿勢に何故か以前に話題を呼んだ “ レッサーパンダの風太君 ” が立ち上がる光景を思い浮かべていた。(笑)
それにしても、何故こんな姿勢が良いのか。
当初は不思議に感じてしまったが、要は簡単な事。上グリップで押してしまうのは単に力んで叩き付け気味にシュートしロッドを振り過ぎ、倒し過ぎてティップが下がっていたのはシングルハンドも同じで、やはり何処か力みが抜けない変人としては最早 “ 力み ” と共存共栄するしか選択肢がないのかも知れない。