グリップ位置による カラクリ は何となく解った。
上腕はラインに対して直線的な軌道を与える為、必然的に真っ直ぐ前へ突き出す必要があり、又これと同時に 梃子の原理 で言う “ 支点 ” となっている。
即ち、支えながら突き出す動作は結果的に “ 押し出す ” 事と同じであった為、これを支えるグリップの位置を下げ過ぎるとバランスを崩す。
残るは、上腕の “ 押し ” と下腕の “ 引き ” を具体的にどう動かせばいいのか、これが良く理解出来ていない。
ここから、夜の日課は検証する為の素振りと変わり、何時しか幻影が見えて始めていた。
それは、下腕で引き付けるタイミング。どうやら、この動作を主導としてシュートしようとするのが、そもそもの間違いで飽く迄も “ 補助的操作 ” と考えた方が良さそうであると言った考え方だ。
そこで今回、以前、横から撮影したキャスト映像から、こんな動画も作った。
これは、上グリップを下げていた時の映像で今とは状況的にも少し違うかも知れないが、ロンチポジションから直ちに 下腕の引き付ける 動作へ移っている為、下グリップが身体に接触した後でも上側のグリップを押し出してしまい最後の最後、ロッドはお辞儀してしまいラインに対し著しく回転を与えた格好になっている。
ならば、この下腕を引くタイミングは遅らせ、上側の腕が伸びる直前、丁度顔の横辺りを上グリップが通過した時点に下グリップをも引き付ける意識を持つ事によって、上側の押し出しが最も加速し腕が伸びると同時に下側のグリップも胸へも突き当たると、ロッドは急停止して最大限のエネルギーをラインにも与えるのではないだろうか。
更に、実際に素振りでも感じるのは、下グリップを意識的に引くタイミングとは、上グリップが半分程度移動した時点。これを角度にすれば僅か15度、ほんの一瞬でしかなく、こうした 押し と 引き のタイミングが変えるのは、普通に考えても上側のグリップと下側のグリップでは移動する距離、動く角度が全く違い当然とも言える。
先の映像、ロッド角度が適切であるかは別にしても、まぁ通常、時計の針に例えれば10時から2時程度で、角度にして凡そ60度前後。
一方、下側のグリップが動く角度は大き目に見ても30度が精々であり、これは上側の凡そ半分の角度でしかない。
よって、この部分を先に操作しようとするのが根本的に間違いであると考えられる。
要するに、突き出し と 引き付け が最大限に達する時は略同時で無ければならず、このタイミングにズレが生じるとシュートアウト時のロッドに余分なブレを起こす為、この操作としては上の腕を押し出した少し後に下の腕で引くというタイミングになる訳だが、ふと気が付くと何かと似ている。
そう、これはシングルハンドでいうホールと同じであり、下グリップを引き付け = ホール ではないだろうか!?。
な~んて、結論付けるとネタ的にも面白いかも??。(笑)
果たして、この真相は如何に・・・。