先日、シングルハンドの練習では風向きの状況がやや良く、2週間振りに流水で左ダブルスペイを試すと始めは些か手古摺ってしまう。やはり、ダブルスペイもペリーポーク同様に止水の方が簡単だ。
それでも流水の感覚に慣れてしまえば問題は無く、最終的にキャストの成否を分けるのは、やはりスイープ時に行う右腕側のホールにあり、このホールを如何にして上手く連動させるかが左ダブルスペイ成功への鍵を握っている。
この様に左のキャストでは何故か利き腕である右手のホールが上手く機能しないが、このタイミングはシングスペイ等の方がオーバーヘッドと同じで解り易く簡単でも、ダブルスペイでは身体を捻りながらラインを水面に滑らせた最終段階の一瞬に間髪行わなければならず殊更難しい。
これは反復継続して身体に叩き込むしかないのだろうが、どうも近頃は直ぐに上腕から肩の関節辺りに痛みを感じ、それを拒む。毎年の恒例の事だが、暑さで夜が寝苦しく、ついつい横向きに寝て腕や肩を痛めてしまい、睡眠中でも疲労しているらしい。
こんな時は右に交代して同じくダブルスペイでキャストしたりもすると、これがまた意外と上手くは行かない。シングルスペイもそうだが、いい時は左の方が綺麗なループが出ているので動作も滑らかに動いているのではないかと思う。
これに比べ、右のキャストは悪癖がこびり付いているのか、それとも力に頼ろうとするのか、何か手首をこねて廻し過ぎていたり、脇が開いて肩が上がりロッドを振り下ろす結構になっていたりと、ダブルスペイでも突如として不自由な左から持ち替えると、首輪を解き放たれた不躾な犬の如く、我を忘れ傍若無人に振る舞っている様な印象すらあり以前から大した進歩もない。(笑)
ここでまたキャストの自己分析が始まり、動作を一から見直していると主に右の悪い点としてはスイープにあると気付く。
リフトの後、前方に置いたラインを滑らせて行く際に、どうもキャストを急ぐ傾向があるのか、早期に加速させてしまいロンチポジションの段階でアンカーが抜けたりしている。
ここは逸る気持ちを押さえ、少し待った後に終盤にスイープを加速させ、ホール、シュートと連動して行くと、まぁ通常程度には戻った。後はシュート時の腕の使い方も後から始めた左の方が素直で上にあると感じる。
こうして最近は左の動作に教えられる場面も増え、事によっては全てのキャストで追い越されるかも知れないが、そんな時、元々は左利きだったという事にしておこうか。(笑)