釣りが出来なくとも、せめてロッド位は振りたい。いや、他にやる事が見当たらない。(笑)
先日は強風から何時もの本流を諦め向った練習場所も同じだろう。せめて増水によって水際が斜面に近づいて少し風裏になっていればと期待したが、結果殆ど変わりはなかった。
狭くなった河原から準備をしつつも、こんな状況では大した練習にもならないと日頃から試して見たい事を実践する。
先日購入したガイドラインの10/11のライン、予想よりも重量が軽くなってしまい当初考えていたロッドより一番手下げる事も検討しつつも、どうも近頃は重いラインが好きになってしまっているという現実にも些か疑いを感じ始めていた。
こうしたラインはオーバーハングが3mと長く、更に風やアンカー抜けを起こし易い波立った水面でのスイープ等、これらを考慮すると重めでいいのではないかという考えからも現在に至っている。
その一方、ログネスは柔らかくなり、益々理想に近づいている感じでも、これはクソ重いラインでキャストを続けた結果であり、このまま果たして続けて問題ないのだろうか、これまでは重量に頼ってキャストしている、或いは単にラインの重さで飛ばしているだけなのでは無いかとも考えていた。
そこで一先ず、グリーズドラインの14ftに5.5m、タイプⅢ、23gの本体に4.5m、タイプⅢ、12gのティップを接続してキャストした。この組み合わせは総重量では現在使用しているラインと同等、更にこれ、以前に使っていた普通のシューティングヘッドに近い重量バランスでも、今となってはティップが重過ぎているらしくロールキャストの様になってしまう。
逆に言えば、何も解からない昔、こんなにも扱い難いラインで練習していたのかと感心してしまう。
次にティップの4.5mだけタイプⅢの8gに落とした。これは一番手下のロッドと考えているARCの14ftで使う設定でもあったが、何とこれが実にいい感触で左のキャストでは扱いが難しい傾向にはなるが予想以上のキャストが出来た。
それではと次にログネスを持ち出した。
こちらでも一番落とし、5.5mのインターミディエイトで25gの本体 + 4.5m、タイプⅢ、10g、これまでより6~7gも軽いラインでキャストすると、これがまた同様にいい感じだ。
今迄のラインは抜き上げる際もドッコイショといった具合ではあったが、今回ではスッと引き抜く事が容易でシュートした感触もズドンからスパーンと軽く、当然使う側の負担も少ないので、省エネルギー効果も大きい。(笑)
但し、この日は上流から風速8mもの強風下でキャストした結果で何だか良く解からない部分もある。単に風に乗って飛んでいただけなのではとは思いつつも、鋭利なループも描いており、こんな大風ではDループが風に押し戻される格好にもなり常に有利とも言い切れない。
そして約一年前、これとは全く逆に、LT-Speyの14ftで使っていたラインをシーズンの途中より重くしていた。
当時初めての湖から散々キャストした翌週、今度は大きく波立った流れでスイープするとミス・キャストが増えてしまいラインを重くする事でこれを解消していたのだった。
そうなると、やはり今回の一件だけで一概にどちらのラインがいいとは言えないものの、只一つ言えるのは、過去16ft#12クラスのロッドでは重いラインでのみ可能だったキャストが、何時しか軽いラインであっても出来る様に変わっていた。
これは自身の進化も当然考えられるのだろうが、やはりロッドの要因も大きいのではないだろうか。
ログネスは随分と扱い易くなり、最早、購入時の印象とはまるで違う。今はティップ寄りもしなやかになりつつあり、これに伴ってロッドも軽くなっている感じさえする。
先日も14ftから持ち替えても全く違和感がない。本来、自重自体は軽い部類のロッドではない。
それでも何か使う事によってロッド自体が進化している様に思える。実に不思議なロッドでもある。
しかし、これも一つの 信 仰 なのだろうか。(笑)