抜上式というキャストを見失いつつありそうだった変人は、今一度初心に戻り、ペリーポークというキャストを見直していた。
丁度昨年の今頃だっただろうか、フライフィッシング止水派の方々を震撼させた?
あのDVDの動画広告 より、キャスト場面のみを連動写真としたが、こうして改めて見ていると、これまでのスカジットとは少々違い、些か特殊なキャストで、やはり “ シューティング・スペイ ” という別のキャストなのであろう。
このキャスト、或いはスペイ革命改革派にして、スペイ新規支持層を発掘したとも言われる地元埼玉の誇るこの御方のキャストを止水部門の代表とすると、その特徴としてはスイープの掛け方が他とは異なる。こうした殆ど流れの生じる事が少ない湖等では、正面に投げたラインをそのまま回収し、再度同じ方向にキャストしている事が多い。この為なのか、水面を切り裂くスイープは、佐々木小次郎の燕返し、はたまた怪傑ゾロのZ切り??の様に “ サク、サクッ ” と前寄りでラインを操作するのは、ロッドに対し軽目のラインを使用するからこその技なのだろうか。
更に、スペイラインに比較すると遥かに短いヘッドでありながら、ウェーディングをせずにキャストする事を可能としているのは、某氏の口コミ情報通り、あまりウェーディングを好まないという、この御方ならではの方法なのかも知れないが、違っていたら、ゴメンナサイ、右から左へ受け流して下さい。(笑)
そして、流水部門の代表として今や国内におけるスペイ保守層宗家主流派の方々を始めとし、広く絶大なる支持を誇る
あの御方の動画 も同様に解り易く連動写真とした。
河川流水粋の釣りでは、僅かながらでも先ず確実に角度変換が必要とされる。ここからかペリーポークも当初日本で紹介された時とは変わり始めているのか、それともこの御方独自の方法なのかは知らないが、この映像ではスナップ・T ( それともこれが “ サークルC ” なのか? ) を応用した様な手法によって、ラインをアンカー側の横に折り畳んだ後は水に馴染ませる数秒間の間を空け、その後のスイープはゆっくりと大きく行われ、映像の中で御本人が解説している通り “ デロ、デロ、デロ ” といった感じから重いスカジットラインを水飛沫を上げる事もなく静かに扱っている。
前で “ サク、サクッ ” か、それとも横へ “ デロ、デロ ” とスイープしていたのか、変人の場合、この何れでもなく、前寄りの横を派手に ” ドバ~ッ! “ といった人を寄せ付けない水飛沫が上がっていただろう。(笑!)
どんな方法にせよ、つまりは負荷の掛け方が急激で乱暴、何か雑になっていると思われ、今後もっと丁寧に静かに行う必要がある。
しかしながら、このどちらのキャストも、こうして長らく係わっていると何となしにでも解るものだ。
“サク、サクッ ” といった感覚は、今年初めて山上湖でキャストした際には正にこんな印象があった。
穏やかで静かな湖面でのスイープは特に気を使い自ずと丁寧に優しくなるのと同時に、水面も波立った本流とは違い単調にして平面である事が多く比較的簡単。
一方、 “ デロ、デロ ” といった感覚はダブルスペイ等のスイープと同じで方向が違うのみ。更に折り畳んだ後に間を取り、ゆっくりと大きくスイープによって、波立つ流れの本流域等でもアンカー抜けを発生させずに、最後のシュートへと繋げている。
こうして考えて見ると一部の方からは毛嫌いもされる “ ペリーポーク ” ではあるが、実は案外と奥が深く、更にこういった上手なキャストさえすれば、バシャ、バシャと魚を追い払うといった噂も消去出来るのではないか。
追伸。
○○さん、続編も販売されるらしいので、即購入し、後でこの変人にも貸してやって下さい。(笑)