手軽と言うのか、それとも軽快と例えた方が正しいのか、こうした心地良さから近頃はシングルハンド・ロッドの練習に夢中になり過ぎる傾向があり、先週の練習日も少しも上達しない中、ふと気が付くと2時間ぶっ通しでロッドを振っていたりする。これでは本道から外れてしまっている感もある。
これにも係わらず、また新たに始めたアンダーハンド・キャストも先週の練習で一ヶ月が経過した。
こちらも前回の映像から左のキャストではシュート時に上側の手で押し込んでいる様子が伺え、これを克服するべく夜な夜な動作練習していた効果が現れたのか、ほぼ改善した気がしているが、万一無意識の内に力を加えてしまっているのかも知れない。
今後はフォルス・キャストを省略し、ロールアップ一回でシュート。更にはロールアップからラインを着水させる事無くシュートへと結び付けたいものである。
とは言え、大して理解もしていないアンダーハンド・キャスト。これらが出来たからといって、果たしてこう呼んでいいものかも疑わしいのではあるが、取り敢えずは “ 楽 ” を追及したキャスト法であるのならば、これには認識しているつもりで、確かに真似事であっても実に楽である。
しかし、ここから更に遠投する事を目指すのであれば折角のダブルハンド・ロッドを一方の腕のみでシュートするのはどう考えても非合理的とも考えられ、やはり両腕を駆使してシュートした方がいいのではないかと思えるのだが、実際この方法でも結構な飛距離が出せそうでもある。今回、13ftから拙い左のキャストであっても、引き出した20mのランニングラインをピンと張ることもあり、早くも二段反転式からの飛距離に肉薄している。
そうなると、こうして竿尻を身体にぶち当てロッドの反発力最大限に引き出すこのアンダーハンド・キャストは、上側の手で押し込む事を全く意味の無い動作としてしまう程に、実は非常に合理的なキャストでもあるとも考えられる。
そして今、日本ではスペイキャストが依然として流行中で、やたらと長いラインを大きな動作から打ち返す様は、遠目でも優雅で綺麗。時に興味の無い者までも魅了する正に日の当る存在である。
一方、アンダーハンド・キャストは短めのラインを極小さな動作でシュートする。この為、地味に感じるのか多くの日本人は今一つピンと来ないらしく、マスメディアに登場する割にはスペイキャストの様な流行の兆しは見られない。
だが、こうして
YouTubeから手元の拡大映像 をじっくりと眺めていると、こちらも中々美しい振る舞いで、さながら、小柄で地味でもじっくり見れば美しい “ 大和撫子 ” の様だ。