ゴールデンウィーク直前、既に入手困難となっている貴重なスカンジナビアンSTヘッド・チェンジティップ10/11をいつもの本流で釣りをしていた際に紛失してしまっていた。何の事は無い。日頃から確認を怠っているのが災いの元で、結び目が緩んでいる事にも気付かずにちょっとした根掛かりで外れてしまった。
どうも妙な所がずぼらなで、相変らず後から泣きを見る。(笑)
しかし、これにはがっかりした。9/10程度のラインなら13番のシューティングヘッドを改造して造る事が可能だが、10/11ともなるとほぼ不可能。さて今後使用するラインはどうするかと考えた挙げ句こうなった。
リオ社のスカジット・シューティングヘッド、それも750グレイン。通信販売で購入。
このライン、今迄の物でも十分太かったが、更に恐ろしく太く直径は凡そ3mm。(笑)
念の為、重量を計測すると凡そ50gで1g程の誤差があるか?。
先ずはこれを4.5mに切断して計測すると30gある。これは4.5mのティップを接続して全長9mのスカジットラインとして使用する事にした。
また、残りは約2.7mに切断し、同じく2.7m程の13番のタイプⅠと接続すると約5.5mで28gのラインとしたが、これは極端な後方荷重のラインとなり見るからにバランスも悪そうでキャストすると如何なるものになるのだろうか。
因みに今回の接続部分はこれ以上太くなる事を避け、印籠継ぎ、スピゴットフェルール化した。(笑)
こうして短いシューティングヘッドの恩恵を受けて完成した2種類のラインを実際に使用して見た。
先ずは9mスカジットライン。これは特に問題も無くキャストも実に簡単で、正にピンポイントを探る事が出来る。しかし、ここまで短いとキャストしていて更にラインの重量のみでシュートしている様で趣の欠ける印象にはなってしまうが、実践的であるとも思える。
次に13番のタイプⅠを接続したライン。当初、オーバーハングを2m程でキャストするとロッドに負荷を掛ける事が出来ず、殆ど13番ラインの部分でキャストしている感じだったが、オーバーハングを通常の3m程にすると些か独特の飛行姿勢を見せるもの上手く扱えば特段、問題は無い事が解った。
但し、このラインではキャストが難しく、今迄の様にミスを誤魔化してキャストする事が出来ないので、修行のラインには最適か。(笑)
即ちこれは、上手なキャストさえ出来ればあまりラインには関係が無いとも言える。
よって、これらの事からオーバーハングが2mではライン全ての重量をロッドに載せる事は出来ないが、3m程にする事でロッドにラインの重量が載り、更に負荷が掛かるのだと再認識した。
更に、今回このラインが郵送された際に同封されていたある商品のカタログにより転機を迎え、そして自身の情報遅れを痛感する事になった。