現代では実に様々な靴が存在し、悩ましくも有り嬉しくも有るのだが、日本の古来より有りと有らゆる職業や身分の人々に愛用されていたのが 「 足 袋 」 だろう。
極めて軽くそして薄い生地の足袋は、その素足の様な感覚から現在でも足元の不安定な場所での作業強いられる建設業、所謂 “ 職 人 ” と呼ばれる方々等にも 「 地下足袋 」 等として現在でも広く愛用され、そしてこれら足袋愛用者の中には “ マタギ ” と呼ばれる職漁師も存在したが、そんな彼らは岩魚釣り等のプロフェッショナルでもあった。
そんな釣りのプロが愛用する 足袋 は 草鞋 と友に使用されていたものだったが、現在では高機能化され 「 鮎タビ 」 として進化を遂げると現在では釣りの世界に措いても鮎釣り師等にも愛用され、更に近年では高デザイン化されているので昔の様な野暮臭い商品も減り、見た目も決して悪くはないと思う。
この 「 鮎タビ 」 は、大石の転がる本流釣りで使用するにも実に都合がいい。脱着は簡単、紐が無いので歩き廻っても枝等が引っ掛かる事や泥棒草の種が付着する事も少なく、足首の上まですっぽりと覆われている為砂が進入する事も少ない。またフラッシュサーフェイス化された表面は水流の抵抗も軽減され、無駄のものは少なく軽量化された 「 足 袋 」 本来の “ 素足感覚 ” を受け継いでいる思うのだが、こんな優れた 「 鮎タビ 」 をフライフィッシングの世界でも 「 ウェーディングシューズ 」 として利用しないとは実に勿体無いと感じるのはやはり変人的発想かなぁ? ・ ・ ・ 。(笑)
そんな訳で暖かくなるこれからの最盛期用に予てより欲しかった鮎タビがこの程、格安で入手出来たが、底石のホールド性に優れた 「 中割 」 タイプは靴下も交換する必要があり敬遠した。(笑!)