前日に振った雨によって朝方は霧が発生した様だ。大気はたっぷりと水分を含み気温は5℃だったが、真っ青な空から降り注ぐ春の日差しにも助けられ然程の寒さも感じられず、ふと気が付けば雲雀も囀って早くも春の気配を感じていた。
こうして昨日は、いつもより少し早い午前9時前に練習場所へ到着した。
今回は今迄使っていたシューティングヘッドから少し違ったラインを用意していた。これはライン改造に使用してしまった余り物で言わば、眠っていた物を寄せ集めて繋げただけのライン。
先端8mが13番のインターミディエイト、後端3mがスカンジナビアンSTヘッド、フローテンイングで全長が11mのシューティングヘッドとなった。これをやはりスペイラインが巻かれていた為に、ずっと眠っていたリールにセットした。
このラインは、左の 反転式 の練習用といったものであり、フルフローティングの12mではどうも扱いが難しくなるし空気抵抗も大きい、また10mを極端に浅い川でキャストするにはアンカーを入れるのが難しくなるので、これらの中間である11mならばこういった場所では投げ易いのではといった事が一応の狙い。
一つ気掛かりなのは、予定よりも1g程度の重量が増してしまった事で、KⅡの14ftには少し重いかも知れないと感じていた。
誰も居ない河原。先ずはこの組み合わせで左の練習を開始すると中々いい具合だ。当たり前なのだろうが、キャスト時の感覚もスペイ風の12mとオーバーヘッド風の10mの中間的な印象で、16ftといったロッドではこの長さを基準とするのもいいかもしれない。
そして、懸念されたライン重量もこの程度なら問題はなかったらしく、以前よりは安定した飛距離を飛ばせるようになっている。また、動作も散々練習したので違和感もなく自然に動ける様になり力強いシュートをしてはいるのだが、やはり右からキャストする様なループが形成されないし、飛距離も右には遠く及ばない。
更にラインが着水する際は、何故か先端がダラリと曲り上流側に流れてしまう。せめて、この着水姿勢が下流側へ曲がっているのであれば丁度メンディングしたかの様になるので、毛鉤を先行して流れる事になり歓迎なのだが ・ ・ ・ 。
先は、まだまだ長いらしい。