来期用に
以前紹介した混成チューブ、いや、ハイブリッドチューブ物を製作していた。
後はこれに取り付ける釣針なのだが、これをどうするのかを考えていた。やはり以前にも記した通り、3本イカリ針は好ま無いのでシングルフックを基本としたいところだ。
通常ならば、やはり管付きのシングルフックを使うのが常であるが、これらの釣り針は価格が高い。
一方、古来より手先の器用な日本はこうした管付きの釣り針ではなく、撞木 ( しゅもく ) 型の釣り針に糸を巻き付けて使用していた。また、加工の単純なこの釣り針は値段が安い。
ならば、日本伝承の撞木針をチューブフライ用のフックに採用しようと考えた。幸い個人的にはへら鮒釣りをも嗜んでいたので、撞木型の釣り針に糸を結ぶのは苦では無い。
そして針への結び付け、一般的には小物結び等が主流だが、この世界の人間ならば丁度フライタイインングのウィップフィニッシュに似た
指結び ( フインガーノット ) がいいだろう。
残る問題は何の糸に結んだらいいのか。
チューブフライの素性を活用するという事はハリスをチューブフライの管に通して針を結ぶ事になるので、同一素材では繰り返し使うと結び目が痛んでしまう。
何かいいものが無いものかと考えて直ぐに思いつくのはバッキングライン、ダクロンだ。これならば付け外しを繰り返し使用しても丈夫だ。これを撞木型の釣り針に結んで適度な長さに切断し、先端はガッチリとコブを結んでそこにチューブフライから通したハリスを投げ縄結び等で縛り付ければ外れる事は無いだろう。
但し、バッキングラインでは剛性が不足するので、爪塗料等を塗り付ける。これによって撞木針に結んだバッキングラインを長目にし、孫針 ( アシストフック ) も併用すればロングテールタイプのフェザー先端を咥えただけの魚もフッキングさせる事が可能となるかも知れない。
おまけに不細工なチューブフライも少し格好良く見えたりする?!(笑)が、良く考えるとルアーのシャクリ釣りでもこんなのがあった。
という事は、あれで釣れるのならば、これでも問題無く釣れる筈だ。
とは言ってもほぼ水平に使用するチューブフライでは誰も試しては居ないだろうから、いざ実際の釣りに使用すると針が糸やフライに絡み合ったり何らかの支障が有るのかも知れない。
近い内に試して見るか。