チョウゲンボウが滑空する。
左に弧を描いてちょっとした崖が形成されている。安全な場所を選んで水辺へ飛び降り、先程の反対側である右岸から釣り下る。同じ場所ではあるがこちら側は全く探る事は出来てはいないので可能性としては十分にある。
そして最も怪しいのはこちら側でも大岩がある辺りだが、念の為そこからずっと上より毛鉤を流して見るがやはり何も起こらない。等々その地点に到達してしまった。
この辺りの流芯は対岸よりにあり、立ち込むのは楽だった。深入りして近づき過ぎぬ様に注意して大岩の周辺を丁寧に探って見るが得てしてこういった場所は釣れない事も多々ある。案の定、何事も無く通過してしまった。そのまま更にずっと下流を流してリトリーブが終了し、次の一投へと移行すべくラインを持ち上げたその瞬間に “ ゴン、ゴン。” と生物反応が訪れてしまった。
幾ら短いシューティングヘッドとはいえ10mもあり、おまけにリーダー部分も含めれば更に竿先から離れた場所でその時点での釣りが終了してしまう。いや、それを見越してシューティングヘッド部分まで回収してもいいのだろうがそんな手返しの悪い事は性格的に出来ない、何せロール・アップと呼ばれるこういった釣りでは半ば常識化した動作も省略したキャストを行っているくらいだから。
まあ、その感触と場所から察すると本来目指している魚では無いと思われ、先程の逃げ鱒の類が数匹居るのだろうがそこは釣り人の悲しい性でそれらでも釣りたくなってしまう。そこで一度この場所を休ませるべく、遅れた昼食を取る事にした。
車に戻り、途中で購入した握り飯だったがこういった場所で食べるとやけに旨い。それを頬張りながらその事をyou氏と はる氏に伝えた。自分はこれまでの14ftから12ft半、6番のロッドを取り出し、上針に10番、下針に12番のウェットフライを取り付けていた。
3人揃って再びその地点に向った。絶対に釣りたいのであれば夕暮れ時まで待つべきなのであろうが、そこまでして釣る魚ではないので移動する前にちょっと試して見ようといった具合だった。
下流から吹き上げる風が次第に強くなっていたが、フライロッドに持ち替えた はる氏が先行した。風向きを考慮して下流から上流よりに向い、カゲロウの幼虫を模した様な毛鉤を投げてはラインを手繰りその生物を演出している。
続いてyou氏が上流から入り、最後に自分がその上から釣り下る事になったのだが、やはり風が強い、崖状の下に下りれば少しは風裏になるかと思ったのだがそんな事は全くのお構い無しに吹き付ける。リーダーも細い物に交換しているので良く見えないが、察すれば着水時にはグニャリと上流に折れ曲がっているだろうし。おまけにシュート時にランニングラインが身体にまとわり付いてくるのだが、唯一の救いは流芯が対岸よりに流れているのでそれを上手く活用出来る事だった。
クリックすると鮮明になります。
先行している下流の2人を見ながら釣り下る。この中では自分が釣り下るペースが一番早いので間合いを計り、時にこのロッドの感触を確かめるようにキャストを続ける。それにしてもこの竿、見た目は兎も角、実に投げやすい。この竿を使うと毎回感じる事だが、番手によるものか、それとも自分に合っているのか、はたまた投げ方に合っているのか、こんな安物の竿が・・・、一体なぜだろうか実に不思議だ。
大岩の周辺を探っていたyou氏、気を使ってくれたのか早めに空けてくれたので更に少し間を空けてその場へ再接近する。
一方のはる氏は更にその下流で湖的な釣りを展開し、ラインバスケットと呼ばれる糸籠をも持ち出し、正に回遊待ちといった構えだった。
左に弧を描いてちょっとした崖が形成されている。安全な場所を選んで水辺へ飛び降り、先程の反対側である右岸から釣り下る。同じ場所ではあるがこちら側は全く探る事は出来てはいないので可能性としては十分にある。
そして最も怪しいのはこちらでも大岩がある辺りだが、念の為そこからずっと上より毛鉤を流して見るがやはり何も起こらない。等々その地点に到達してしまった。
この辺りの流芯は対岸よりにあり、立ち込むのは楽だった。深入りして近づき過ぎぬ様に注意して大岩の周辺を丁寧に探って見るが得てしてこういった場所は釣れない事も多々ある。案の定、何事も無く通過してしまった。そのまま更にずっと下流を流してリトリーブが終了し、次の一投へと移行すべくラインを持ち上げたその瞬間に “ ゴン、ゴン。” と生物反応が訪れてしまった。
幾ら短いシューティングヘッドとはいえ10mもあり、おまけにリーダー部分も含めれば更に竿先から離れた場所でその時の釣りが終了してしまう。いや、それを見越してシューティングヘッド部分まで回収してもいいのだろうがそんな手返しの悪い事は性格的に出来ない、何せロール・アップと呼ばれるこういった釣りでは半ば常識化した動作も省略したキャストを行っているくらいだから。
まあ、その感触と場所から察すると本来目指している魚では無いと思われ、先程の逃げ鱒の類が数匹居るのだろうがそこは釣り人の悲しい性でそれらでも釣りたくなってしまう。一度この場所を休ませるべく、遅れた昼食を取る事にした。
車に戻り、途中で購入した握り飯だったがこういった場所で食べるとやけに旨い。それを頬張りながらその事をyou氏と はる氏に伝えた。自分はこれまでの14ftから12ft半、6番のロッドを取り出し、上針に10番、下針に12番のウェットフライを取り付けていた。
3人揃って再びその地点に向った。絶対に釣りたいのであれば夕暮れ時まで待つべきなのであろうが、そこまでして釣る魚ではないので移動する前にちょっと試して見ようといった具合だった。
下流から吹き上げる風が次第に強くなっていたが、フライロッドに持ち替えた はる氏が先行した。風向きを考慮して下流から上流よりに向い、カゲロウの幼虫を模した様な毛鉤を投げてはラインを手繰りその生物を演出している。
続いてyou氏が上流から入り、最後に自分がその上から釣り下る事になったのだが、やはり風が強い、崖状の下に下りれば少しは風裏になるかと思ったのだがそんな事は全くのお構い無しに吹き付ける。リーダーも細い物に交換しているので良く見えないが、察すれば着水時にはグニャリと上流に折れ曲がっているは確実だろうし。おまけにシュート時にランニングラインが身体にまとわり付いてくる、唯一の救いは流芯が対岸よりに流れているのでそれを上手く活用することだった。
先行している下流の2人を見ながら釣り下る。この中では自分が釣り下るペースが一番早いので間合いを計り、時に、このロッドの感触を確かめるようにキャストを続ける。それにしてもこの竿、見た目は兎も角、実に投げやすい。この竿を使うと毎回感じる事だが、番手によるものか、それとも自分に合っているのか、はたまた投げ方に合っているのか、こんな安物の竿が・・・、一体なぜだろうか。
大岩の周辺を探っていたyou氏、気を使ってくれたのか早めに空けてくれたので更に少し間を空けてその場へ再接近する。
一方のはる氏は更にその下流で湖的な釣りを展開し、ラインバスケットと呼ばれる糸籠をも持ち出し、正に回遊待ちといった構えだった。
悪い大人の構図。
良い子のみんなは絶対にマネしないでね!。
撮影者:you氏
こちらはいよいよ、その大岩へ、小さな毛鉤を2本も取り付け、“これでもか”といった方法だったが、風が悪いのか、技量が足りぬか、地合いが崩れたかは定かではないがまたしても釣れなかった。
そして2台の車で釣り場を移動することにした。
ま だ 続 く。