Spey-O-Rama規定の練習を開始して1年が経過した今となっては、今年の7月にBruce & Walkerの15ftを手に入れた時点で一応の条件を満たし、道具に関しては概ねは満足していた。
とは言っても、競技に出場する考えは未だに現実性を欠き、その意識も乏しく、ここには独自の価値観として行動しているに過ぎない。
その一方、道具を使う一定の競技性を持った目標がある以上、この道具から齎される恩恵は馬鹿に全く出来ない所か本来であれば重視すべき点なのかも知れない。
ところが、これは飽く迄も遊びに過ぎない・・・・、と言った抑圧的な衝動はバブル全盛期となった20代前半の頃から常に自身の心に働いていたから、これは恐らく、根っからの貧乏性である証しで、例え遊びであったとしても、借金を繰り返し電気代すら支払えずに真っ暗な部屋で暮らしながらも遊びに掛ける金を惜しまなかったとは、その当時、熱心だった自動車競技の世界でも良く聞いた話だったが、個人的には到底、真似すら出来ず、その身上は 「 費用を極力掛けない 」 事にあり、こうした根底に凄腕のドライバーは性能の劣る車でも、階級の上にある車を凌ぐ速さで走らせてしまい、結局は腕次第との事実を当時から見せ付けられていた為だった・・・。(笑)
そして、自動車競技ほど道具に費用が掛かる娯楽はないと感じさせる反面、この道具によって変わる車の性能、特性、操作性と言った違いを感じ取ると言った点も、ある種の楽しみがあり、この自動車に付属させる道具にはブレーキ・パッドやショク・アブソーバーにバケット・シートと基本装備だけでも実に様々だが、一番の代表格はタイヤと言え、これをフライフィッシングのキャスティングと置き換えた場合はフライライン、即ちシューティング・ヘッドに該当するのではないかと思える。
と言う訳で、長い前置きから本題に入ると、最近ではスペイ競技用のシューティング・ヘッドなる商品が海外メーカーから多く見られ始め、個人的にも一応の興味は抱いていたものの、先の様な考えに加え、その違いを感じ取る能力が現状で備わっているのかと言った疑心もあって取り立てて行動には移さずにいたのだが、何と、Spey-O-Ramaには毎年参加し、この決勝にまで進出する方からのご厚意によって Ballistic のVector Magnum 75ft 950gr と言う最新型のラインを戴いてしまった!。
そこで早速、機械工学上では “ 弾道学 ” なる意味を含むラインを今週の練習から有り難く使用させて戴いたが、話が長引いた事もあって、この感想は次回としたい。(笑)