梅雨も末期の時期となり、熊本や大分等では集中豪雨による甚大な被害が報道される最中、関東では数日前の雨による増水から各河川共に回復していたが、今回も天候は雨だった上、風も強まるとの予報から再びキャスティングの練習に一日を費やしてしまうと、このまま以降は釣りをせずに今年を終える可能性がある・・・。(笑)
と言う訳で、前回でも取り上げたスィープ時にロッドのリア・グリップを押し込む動きは先日の練習でも右のキャストでは意識に欠く時があり、この際も飛距離は少なく見積もっても3~4mの低下が見られるが、これを自動車等のレシプロ・エンジンに例えるとシリンダー内部のピストンをクランク・シャフトによって下げられた際の工程と似通り、ここで発生した空間へ空気と燃料を噴射し、そのままピストンの再上昇によって圧縮された後に点火されると言った一連の動きが動力の源であるから、単気筒のエンジンを動かすにはピストンは常に一旦は押し下げる必要が生じる。
そして、この段階としては言わばエネルギーを蓄積させている段階と言え、リア・グリップを前方向に押し出す動きに伴いフォア・グリップ側も引かれる格好となって後方へと後退すると同時に肩も下がると、この際の体勢としては上体までもが背後へ反り返されたまま迎えたロンチポジションでは、先の例ではエンジンのシリンダー内部に噴射された燃料と空気が混合ガスと充分に圧縮され点火される前の一瞬を待っている状態と言え、ここからロッドのグリップを引き抜く感覚から振り降ろされた着火燃焼によってロッドは前方へ強く弾かれ、その反発によってラインは血気盛んに飛び出して行く。
よって、下段突きの場合でもキャスティングのエンジンに駆動力を生み出す第一歩として、スィープの段階から強靭なバット側を働かせるリア・グリップを押し込む動きには十分意識する必要があり、これによってロッドは腰の回転を従える体幹を有効に活用させた強大な作用へと変わると、フォア・グリップを支点として真っ先に最も強いバットから静かに曲った後、対極に位置するフォア・グリップが引かれる動きによって連動されるから、スィープの操作は例外なく確実にリア・グリップ側から始動させる必要があったものの、右のキャストでは利き腕はない左手がリア・グリップを操作する為か知らず知らずの内に疎となるらしいが、昔から同じ過ちを度々繰り返す有様にも天性からの素質を全く欠いているとしか思えない。(笑)