関東地方が梅雨入りと発表される寸前となった先日は前日の高気温によっても朝から暑さを覚え、今回からのウェーダーはナイロン製を用意して向かった先は毎度の利根大堰下流ではあっても、稚鮎釣りの雑踏を避けるべく選択した埼玉県側から望むと、午前9時前の時点で鱒釣りは勿論、稚鮎を求める釣り人も疎らで、この地の事情通でもあるH島氏らの情報でも今年は何れの魚も遡上数自体が少なく、遥か上流の板東堰でも全く釣れていないとの事で、平野部の利根川に通い10年目にして初めて鱒族の釣果が皆無となる “ 年間完全オデコ達成! ” が濃厚となって来た。(笑)
その一方、キャスティングの技術等に関しては着実に進歩しており、右岸から釣りとなった今回は微風ながら下流寄りの風に伴い、ほぼ一日中、左からのキャストに頼るも致命的なミス・キャストは数える程度で済んだ上、また飛距離の面に於いても昨年よりも2~3mは上回っている上、更に腰近くまで水に浸かった状態からリーダー先端まで完全に延びたまま着水させている為、魚の反応が一切なくても気分としては最高に良く、これで釣れない場合は止む無きと、つい納得が出来てしまいキャスティングでは久し振りに進化への収穫を得ると、散在していた点と点が繋がった線として一つの形が再び浮かび上がり始めている。
その反面、釣れない理由も事実上、このキャスティングが災いし、遠投してしまっているが故にラインを整えて流す等と言った操作には大いに不向きである上、おまけに腰まで水に浸かっている状態では16ftのロッドを以ってしでも制御は不完全となってしまう等々の、こうした数々の “ 釣れない面 ” をゴルフに例えるならば ” 山越えのドライバーショットによってグリーンへ直接に乗せる ” かの如く無謀な行為として徐々に排斥すると、本来ならば大河川に対しては深く立ち込んだ無理無謀な遠投は絶対に避け、どうしても立ち込む際には遠投を必要としない釣れる場所を選ぶべきとも言えるが、自身が最も好む釣りと同時に目指す流儀こそが、そこにあるから結局は捨てらない、これらの頑固な考えが長年に渡り、結果はおろか、その策すらも導き出せない最大の原因で、この場所で出会う釣り人は 「 普段はフライしかやらない。 」 或いは 「 普段は餌釣り。 」 との話も多く、そんな彼が口を揃えて最後に残す言葉でもある 「 でも・・・、この場所に限ってはルア~!。」 にも裏付けされる通りに、子供の頃から今も以って健在である適材適所や臨機応変、長い物には巻かれろ等々、数々の教えにも欠く 意地っ張りにして世渡りも下手な性分 こそが釣れない理由の筆頭へと挙げられ、こんな自覚があるにも係わらず一向に改善させる気が無い奴に関しては、それが持って生まれた “ 天命 ” として全うするしかないだろう・・・。 (笑)