毎年この時期と言えば自然界では多くの生物にとっても繁殖期を迎え、風薫る五月とも表現される通り晴れ間の広がる日が多い印象が強いが、今年の関東地方に至っては梅雨時を思わせる天候が続いた最中、昨日からの雨によって元々10日程前から高い状況で推移していた利根川も台風の通過直後の如く溢れんばかりの警戒水位に達し、こうした増水は2~3年前までは5月の連休明けに起こり川の地形形質は再び一変させる・・・等と、殆ど釣りが出来ないも係わらず依然として気になる・・・。
斯くして、暫く振りにスピニングロッドによってキャストした際、個人的には謎めいたアンダーハンド・キャストに対して疑問の一つに回答を見出したその箇所はシュートの操作にあり、幾らシューティング・ヘッドを用いたにせよ、これまでの考えとしてはシュートの際には飛行するループを制御する操作も加えられ、これこそが現在のフォームで言う “ 突き刺す ” 等と表現している動きに該当するが、これらはオーバーヘッド・キャストによるディスタンス競技の世界では30年以上も前から取り入れていると聞くと、細く長い物体を弾いて飛ばすフライフィッシングのキャストでは絶対的に必要とされる動きでもあると考えていた。
ところが、16ftの練習に終始していた昨年の末、ふと試みたアンダーハンド・キャストの印象ではシュートの際、こうした飛行させるループを整える為の操作に関し、厳密には全くない訳ではないが、下段突きと比較した場合に於いては極少ない動きで済む事から、アンダーハンド・キャストとはフライフィッシングの中に有りながらも、シュートの動きとしては限りなく “ 点 ” に近い物体を弾き飛ばすルアーに代表されるキャストの操作に近く、これこそが強い急停止によって卓越した早い速度によってヘッドが打ち出される強みだったと気付くと、この時からルアーのキャストにこそ、アンダーハンド・キャストの動きを取り入れるべきだと思え、これらの結果にも密かな興味を抱いた反面、既に自身とルアー釣りとの直接関与には全く否定的だった為、今回、まさか自らの道具を用意してまで積極的に試みる機会が早々に訪れたから、人生どう転ぶか全く予断を許さず、もしや、今後はルアー釣りへと完全に転身していたりするのだろうか・・・??。(笑)