近頃の高気温によって雪解けも一気に加速したのか、2日連続の雨に包まれた利根川は殊更の増水を見せ、最早、釣りとしては歯も立たない状況にまでの水位に達した様子を携帯電話によって確認出来るとは実に便利な世の中になったと常々感じられ、つい10数年前では遥々と高速道路を使い片道2時間以上の時間まで要した挙句、目的の釣り場は増水によって釣りは出来ない状態だった等と言った事態は多くの釣り人であれば誰もが経験していたに違いない。(笑)
こうして、先日は負傷にて指を水に浸す事態が許されない上、雨にまで降られてしまうと益々何も出来ず、朝食後の暫くは行方不明のルアー道具一式を捜索しながら雨の状況を伺っている内、気象レーダーで見る限はり少し北西へ向かうと雨雲から逃れる可能性があると判断し、通常のフライ装備に加え、ヘラブナ釣りの道具一式と更にスピニングロッドとリールまでも車に積み込み荒川徘徊しながら少しずつ遡ったが、霧雨へと変わった程度で結局、雨は予報にも反して一日降り続き、熊谷大橋の下に潜り現状で出来るキャストを確認にしていると、最後には練習へと変わり、折角用意したヘラブナ釣りの重装備は全くの無駄となった。(笑)
先ず、シングルハンド・ロッドでは左腕のキャストであればハンドリングを考えない限り、痛みの緩和によってフォウルも一応は可能であるも、右の場合では曲がらない中指によって小指と中指も殆ど機能せず、親指と人差し指だけでは不可能で単に短い棒を振り回す動きとは違い、実際のキャストでは指にも相応の負担が生じていると改めて思い知らせられるも、次に試した16ftでもハンドリングを除き左右のキャストは取り敢えず可能ではあった反面、握りが不健全な右手によって左ではシュートの前半を司る引く動きも不完全となった突き押しに傾斜してしまい一方の右では全く逆にシュートの突く段階で力が入らず、何れにしても生じる激痛は中間の骨がないにも係わらず骨折を思わせたが、凡そ8年振りとなったスピニングロッドに関しては両手で握る限り左右共に一切の痛みもなく、そのキャストも意外と楽しく、また今迄は全く意識の無かった一定の共通点を感じると、こちらのキャストにも結構な練習時間を費やした。(笑)