広大な流域面積を誇る一方、元来より鱒が身を寄せるに相応しい流れは極限られていた伊勢崎から深谷一帯の利根川は先日によって日中一杯掛けて一通りを散策した限り、嘗て僅かな期待を抱けた箇所すらも一層の平坦化が進んでいる事実は最早必至であるとし、これまで未開の地として取り残された新上武大橋から下流の地帯にまでにも何か所か分け入っていたが、やはり、この流域からの埼玉県側に当たる河川敷は土質に覆われている為か、農耕地帯も殊更増えてしまい川辺まで到達は困難な箇所が著しい上、辛うじて踏み込んだ水辺にも砂や土砂が堆積し釣り下りすらも阻まれ、鱒の釣り場には到底成りえないとの結論にて一件落着した。(笑)
こうなると、残る興味の対象は数年前もから既に呆れ返る程の状況にまで朽ちた利根大堰下の近況にあり、川の平面化に拍車の掛かった伊勢崎地区を知った以上、今度は一体どう言った様子へ変化したのかを一目見てやろうと到着した時刻は午後5時半頃で風速10m近い暴風の中とあって流石の人気釣り場でも人気は一切なく、その様相を記録しようとビデオカメラによる撮影する所業がやっと言った所で埼玉県側に定着してしまった中洲の下流へは更なる中洲が出現してしまい元々から訳の解らない流れは益々訳が解らない状況になったが、実は多少単純化しとも考えられ、今、この映像を見る限り、埼玉川の中洲手前は流れが強まった印象を受け、これまでと同じく中洲までの横断は可能なのかと言った疑問が残り、もし不可能となった際、こんな狭い分流を探る際にはシングルハンドで充分事足りるが、それでも釣りとして楽しくはない、どちらかと言えば餌釣りに適した箇所だろう。(笑)
次、ここから下の中洲までは根本的な地形傾斜によって群馬側からの太い流れは健在である反面、嘗て、この辺りから合流したまま埼玉側の岸よりに位置した流芯が、その下に出現した中洲によって分断されて2つに分流された結果、この辺りの流芯は川の中央付近まで遠ざかってしまっているとなれば、こうした無駄に堆積した砂利や砂を取り除く河川の改修は個人的に大歓迎どころか、最終的には全流域の何処かでは絶対に必要とされるだろう。