前回のスネークロールと共に左のシングルハンドからでは全く機能しないキャスト方法のダブルスペイでも、この所の練習等によって更に理解が深まった内容も結局は基本中の基本であるジャンプ・ロール等と同じく、腕では無く身体・・・、即ち骨格を利用してロッドを操作する点に尽きると感じ、これらについて少し前ではスィープの最終段階で手首を捻る力が弱い点を指摘し、これも一つの事実ではあっても、これを補う存在こそが腰から連動させた両肩を捻る動きにあり、この点が以前にも紹介した千葉ロッテ・マリーンズの金森打撃コーチが言う “ 襖理論 ” とも通じる一面を持ち、ダブルスペイと言う特殊なキャストに於いては上体の回転が一層重要であって、腕を畳む・・・、或いは脇を占める等の体勢も上体の動きを腕に対し極力、直接的に伝達させる為の操作と言えるから、この時、腕の役割は極端に例えるとすればロッドを支えているに過ぎない。
この襖理論とは、襖等の引き戸を開け閉めする時に腕が伸びた体勢よりも、肘は曲げられた体と扉との距離が接近させた状態から動かした場合が楽に行える事例による野球のバッティング理論であり、ここからリフトによって引く抜いたラインを前方から側面へと切り返す際、脇から肘の上腕部分は身体と密着させた状態からリフトによって捻られた上体が通常の体勢へと戻る動きによって操作し、更に、この後のスィープでも腕の状態はこのまま、次には上体が後方へと回転する動きを支えている腕から連動させ、この反動を利用した感覚から最後の手首を返す動きへ伝達させると言った肩や腰に上腕、前腕、手首も連携によってもシングルハンド・ロッドを使ったダブルスペイのスィープは達成されていた為、以前のアニメも腕で操作している格好に仕上がっていた。(笑)
とは言え、勿論これによって全ての成否が決定される訳ではなく、第一段階で最も重要な点はリフトで引き抜いたラインを着水させる位置にあり、これもオーバーハングと密接に係わる為、フルラインとは些か異なる観点がったとしても、キャスターの位置から前後左右に対し、近付き過ぎず、また離れ過ぎない地点へと着水させる必要があり、これも左の場合では力加減と言うか制御が整わない上、この許容範囲も狭い為に益々成功率が低下し、更にダブルスペイ自体が元々90度付近の角度変換を前提としたキャストであって益々厄介ではあっても、これに気付いたお蔭でアニメだけは進化したのだが、この違い!解るかなぁ・・・。(笑)