前回の練習により16ftに使うシューティング・ヘッドは一番手上げた以前のAFS9/10改に戻すと凡そ2gの差でもズシリとした重みを感じ、シュート時の感覚は今迄のスパッ!とした軽快感とは相反するズドン!と言ったバズーカ砲?の様な重量感が伝わる反面、反転式の変則的な折り畳み操作の成功率は格段に向上し、その結果、キャスト自体も非常に楽で振り子作用の影響が高まる長いオーバーハングでは、結局この重量が適切だったのかとも感じるものの、凡そ一年半振りに使ったヘッドに対する最大の不満も思い出され、番手を上げた為にヘッドの径も太くなった結果、シュート以降は空気抵抗が増し飛行姿勢は一層不安定となってナックル・ボールの様な不規則な動きから乱れる傾向が高まる点にあった。
その一方、こうした減少の一旦はキャスティングの精度と大きく係わり、ロッドを正確に振り抜く技術があれば太いフローティングのヘッドでも飛行中の乱れは一定の範囲内での抑制は可能である筈と考えて練習を終えた翌日、Facebookを通じて親交を得た
世界中を釣り歩いた方 との対話が契機となって、またしても重要な操作意識を忘れていた事に気付き、また新たな発見もあった。
これは、シュート時のリア・グリップを引く動きにあり、本来、操作としてはロッドの延長線上を真っ直ぐとグリップを引き抜く様に操作する必要があり、これはシングルハンド・ロッドのフォウルにも通じる動きであったものの、こうした意識を持たず闇雲に行なった結果、グリップ・エンドを手間に引き寄せる様な格好となってシュートの途中からは小さな円運動が生じた軌道を乱す原因となっていたと感じた。
< 悪い例 > < 良い例 >
更に、こうした軌道を乱す原因はリア・グリップを握る位置にも係わり、長らくは梃子の原理に着目点が集中したあまり、エンド部分の突端を包み込む様な格好で握っていたが、この場合は地面に浅く埋めた支柱の如く不安定となって引いた動きに対しては円運動を生じる傾向が強い。
ところが、リア・グリップを握る箇所をリールに近付けると、地中の深く埋めた支柱と同様の強固な固定を生むと同時に、握る面積も増し、ここから引いた場合は比較的ロッドの延長上を辿る傾向が強く、これらは素振りだけでも明白に感じられたものの、ユーチューブ等から競技的なキャスト映像を見ると殆どの方がこうした方法を採用しており、過去この程度の要点に気付かなかったとは全くお粗末・・・。(笑)
ついでに、この際に親指を立てると建築物で言う “ 筋交い ” の役割を果たし支柱に該当するロッドは一層堅固に固定される反面、握力も鈍り、仮にランニングラインを2回以上指に掛けてハンドリングする場合では一転して不利な面が勝ると思える。