毎度不評の “ ダスティ・ローデスのエルボー・ドロップ “ ではあっても、これはロンチポジションの際に振り上げたロッドの先端が背中側まで回り込む悪い動きを殺す役割も果し、また16ftものロッドになると特に顕著に現れ、これが左の反転式を崩している原因の一つだと先日の練習で解ったが、ヘッドをバックハンドから畳みランニングラインをリリースする変則的な操作は相変わらず成功する確率は左右の何れも低くては満足なキャストには至らず、フローティングの場合ではヘッドの重量を少し上げた過去の選択が結局は最適だったのかも知れないと考え始めている。
と言う訳で、上腕から振り下ろし、その後は前腕で突く、と言ったシュート動作は恐らくは少数派であって以前まではナット・シルスタッド氏のキャストを取り上げ、今回は若干の違いはありながらも大凡では一致する動作を実践している映像がユーチューブにあり、撮影者の要望に応じて一旦、上流側に向きを変えて腕の動きを説明する場面では肘を若干突き出す感じで振り下ろし、その後は内側に抱え込む様な仕草も見受けられる。
そして、シルスタッド氏との違いは肩(鎖骨)を上げる意識は全くない為、リア・グリップを振り下ろす位置も低く上下の高低差は多くなる分、アンダーハンド・キャスト的な身体と接触させた急停止ではなく前腕で受け止めて過度なロール運動と抑制させループを広げ気味にさせた後に前へ突く動きとなり、こうした操作は幾分狭い前後のグリップ間隔が適し、この映像の様にシュートを終えた時点でフォア・グリップの位置は更に下がる様子でも明らかに突く動きへと至るこれこそが身体への負担も少ない軸で撃つシュートの真髄と言え、CNDの帽子を被っている様子と、似た操作を取り入れていた野寺氏とは何らかの関係があるのかも知れないが、最後の字幕を見ると CARRON と表示されるロシアも不思議な国だ。(笑)