こうした修行の日々を始めて間もなく10年が経過するも、未だ一回の練習で大きく2歩3歩と進歩した場面は一度も無く、精々は半歩から一歩と言った程度の亀並みに足取りは遅いが、過去には全く前進が見られない所か一週間前から後退した恐ろしき場面にも度々出くわし、これらを思えば最近の結果は至って順調として納得するべきなのだろう。(笑)
斯くして、先日の練習でもシングルハンド・ロッドでは右のバックハンに僅かな進歩が見られたものの、またしても過去と同じ足跡を辿った今回も、その内容を要約すれば結局は単なる力みに過ぎないではあるが、ここには動作にも直結する接点があり、シュートの際に目指している 突き刺す 様な直線状の軌道とは乖離する曲線を描いてしまう原因の一旦もここにあり、何故か右のキャストでは親指に対し異様に力が込められていた件も意識の問題だけでは解決せず、やがて力みよってシュートの初期段階から一気に力を加えた結果がロッドを突き刺す操作とは違った振る動きとなって親指に負担が掛かっていた。
そして、この力みは投げ急いでしまう傾向の精神状態にも通じ、既に素振り上では完成していながら、実際にキャストした際では左の動きとは決定的に違う箇所が長らくは理解出来ないままだったが、今回の練習によってロンチポジションで一瞬の 溜め を設ける意識も 廻し振り を達成させる上では非常に重要と再認識が出来、動作が仕上がった後は最終的に間合い・呼吸と言ったタイミングの問題となっていた要件はつい少し前のフォワハンドと全く同じ状態は最後の関門と信じたい。