明日からは蒸し暑くなるとの事らしいが、早々と梅雨入りした近頃の関東は寒さすら感じる日が多く、これは利根川を遡った先日も似た状況ではあった上、やがて辿り着いた玉村地区の両岸は護岸を守る木々に覆われている為か水辺まで降りる僅か4~5m程下の川原へは冷たい空気が沈殿するらしく気温は更に1~2℃低い傾向にあるとなれば、この流域は当然ながら水も冷たく、深谷・伊勢崎地区の13.5℃に対し、午後に移り変わった段階でも凡そ2℃も低い11℃と言う水温を保ち、これは関東の平野を流れる川にしては考えられない位に低く、事によっては北海道の本流よりも水は冷たいのではないかと思え、こうした要因は鮎等の生息には適さない反面、鱒達の立場とすれば比較的条件は整っているとして、ここまで遡上した利根鱒も居心地良く意外と長く留まるのだろうか・・・等々の様々な憶測を巡らせつつ、この流域に来ると増えるレイン坊~!も当日は全く相手にしてくれないばかりか、結局ここでもアタリの“ア”の字もなく・・・、
♪ あ“ぁ~、嫌んなちゃった~、あ~ン、ぁ、ぁ、驚いたッ!。♪
と言う訳で、一年振りに “ 緑地帯の本流 ” 事、利根川の玉村町周辺を数箇所ばかり巡って幾つか感じた中には、独特な川を形成する峡谷の様な地形としても深谷や伊勢崎辺りとは根本から違い、その “ 流れ ” も一変し、一瞥した限りの印象よりも遥かに強い流れを持つ。
ここから、下流では必要十分にして気を抜けば忽ち根掛かりを起こすタイプ6の本体とタイプ8を組み合わせたヘッドも、この地の流れに至っては存分に沈ませるには一苦労する・・・と言うより、場所により幾らも沈まないと感じたのは、当日の水位・水量では更に高いシンク・レートを持つヘッドが、ここでは平坦化を始めた箇所では殊更に要求される一方で、そんな尋常では無いヘッドは過去には見当たらず、唯一は今年からだったか突如として登場したSA社のSTSのタイプX位しかないとあれば、これまでは特に必要性のない超・ウルトラ・ハイ・シンクのヘッドが現れた経緯には、平坦化する各河川と同時に利根川の中では当流域の存在も大きく影響を与えたとすら感じたが、STSのタイプXとは数種の中で最も軽い350grでもタイプ10に相当との商品説明も理解に苦しむ事から、いっそ全てのシンク・ラインは沈下速度の表示に統一するか、併用するべきかと思う方も多いのではないだろうか・・・。
斯くして、再び増水に閉ざされた利根川ではあったものの、先日の雨は水源となる奥利根の山々には思った程の雨量ではなかったらしく、回復も1~2日程早まっている様子となれば、今週の釣り迄に支障がない程度の水位まで低下するかも知れないと思った矢先に、今朝からは再び雨に見舞われてしまい、今後の雨次第によって全ては元の木阿弥になってしまうと・・・、 再び今週に向う場所にも悩んでしまう利根川にも、スッカリ翻弄されている今日この頃・・・。(笑)