接近しつある前線と小さな低気圧によって関東は荒れ模様の天候らしく、本日から明日に掛けては風速10m程の風を真面に浴びてしまい利根川の本流域でも釣りなんぞは儘ならないだろうが、水位に限っては理想的な状況にも思える。
そして、気象庁によるインターネットのアメダスは3月の始め頃だったか、密かに表形式の風速は小数点まで表示され、また地図形式の情報は計測値の切り替わりも随分と早くなり益々便利になっていた。
さて、午後の釣りによって山女魚の顔を拝んだ先日。時計へ目を移すと既に3時半を過ぎており、本日、最後の場所として再び対岸へ渡る事に決め、伊勢崎の市街から坂東大橋を渡り、本庄市内へ入り、広大な河川敷を経て水辺まで辿り付く頃、時刻は4時を指し、この暫く後に運が良く風が収まれば虫の羽化が活発となって何かが起こる・・・、こう目論んでいた訳だが、結局は今回も風は勢力を維持したまま時は過ぎ、雲が立ち込めた西の空では5時頃には薄茶色の偏光メガネも邪魔と感じた始め、そろそろ帰宅を考えていると、50m程下流の水面で大きな生物が鈍く身を翻す様子が視界に映った。
これはライズと言えるのか、それともモジリとの例えが正しいのか、また相手は野鯉か・・・、それとも鱒族か・・・。
少し前から時折に小さなトビケラが水面を漂い表層の仕掛けへと交換するべきかと迷っていたものの、一度だけの行動として現状の底釣り仕様のまま静かに現場周辺へQチューブを泳がせて延長戦へと突入していたが、やはり何事も起こらないまま通り過ぎてしまい、これもイブニング・ライズとやらの釣りが好きにならない理由の一つで、あの時点でサッサと!負けを認めるベっキーだったと思った。(笑)