現在、再構築中の反転式は前後にも逆転した形状にヘッドを配置させた結果、スィープからシュートへ移るタイミングも少々独特な印象もあるが、これも先週の練習で掴み始めている。
通常、ペリーポークにより一時水面上に畳まれたヘッドがスィープによって水面を剥がれ、最終的にDループ形成に至る迄のヘッドを見ていると、中央付近からのバット側とティップ側の概ね2箇所から2通りの動きに分けられる印象がある。
<反転式の基本的配置> <一般的なペリーポークの配置>
先ず一般的な方法では、ロールキャストに入る体勢からヘッドを奥に向って折り畳む操作をする事によって、その折り目の頂点も手前を向き、ここからスィープするとヘッドのバット側から水面上を剥しながら引き寄せ、残りのティップ側は、これを追従して起き上がる様にDループ全体を形成させている様に見える。
ところが反転式の場合では、ヘッドの先端だけは手前寄りに着水させた後は奥へ向い幾分遠くへ折り畳んだ格好に着水する為、バット側から先に立ち上げて手前に引き寄せ、残りのティップ側はこのバット側の動きに連動する様に水面を剥がれると、その方向も反対へ変え、最終的にDループを形成させると言った流れとなり、バット側とティップ側の動きも一般的な方法とは逆転している。
これらも少々難解であると同時に解釈や見解とキャスター、はたまたシューティング・スペイと今回のサンプルとしたスカジット・キャスト等々によっても違う部分でもあり、また反転式を同じペリーポーク系のキャストと分類して正しいのかも微妙ではあるが、仮に同種とみなすとDループを形成させるメカニズムも実は違い、バット側から先に水面をスライドさせ、ティップ側を跳ね上げてスィープするのが通常の方法であるのに対し、バット側は先に跳ね上げしまい、その後にティップ側を引き摺る様に水面をスライドさせスィープするのが反転式と言った解釈も出来き、冒頭の如くシュートへ移るタイミングも少々特殊な感覚がある。
よって、これも極端にして短絡的な解釈であるのかも知れないが、これまでのペリーポークは最もライン重量のあるバット側の半分は直ぐ足元へ位置させた後、どちらかと言えば下から上へ向けてスィープしている印象でこれでは強いDループを生むには不利?とも思える格好になってしまうものの、反転式では始めにバット側の部分も遠ざけ、また幾分上昇させた後にスィープする為、こうした観点ではペリーポークと言うよりも寧ろ全てのスペイ・キャスト中から最も飛距離を出せるジャンプロール・キャストに近いと言える。
ならば、始めからジャンプロール・キャストを行えばいい話となる訳だが、ジャンプロール・キャストは角度変換を伴わない為、これを行うには先ずロールアップやら打ち返しを数回行ない、尚且つラインも ” ピンッ! ” と真っ直ぐ直線状に張った後からでないとキャスト不可能であるものの、これら無力化し、例えフルシンクのラインであったとしても僅か一度のモーションからラインは ” ペチャン! ” と程々に畳み直ちにシュートする事を可能としたのが反転式。
そして、こうした観点から例えると・・・、
反転式の正体とは “ ペリーポークの逆ライン配置から行うジャンプロール・キャスト ” だった・・・・・ 等と記してしまうと 「 コイツ、完全に頭がイカレてる!。」 とか 「 それを言えば全部がジャンプロールだろ!!。 」 等と思われる方が圧倒的に多いかも知れないが、元々頭も “ 変 ” なので仕方がない。(笑)
それでも、最低限言える事としては、これまでのペリーポークとは少なからず違いシュート時のズバッ!とした感触だけでもジャンプロールに近く、これを ” ピ~ンッ! ” とラインを張った後に行うのか、それとも ” ペチャン! ” とテキト~?!に一回だけ放り投げ少々引き摺ってシュートするかのが違う、結局は・・・・・、何だコリャ・キャストかな!?。