10月も中旬になると肌寒い朝を迎えるのだが、一番困るのは日照時間が短く、夕方の5時には暗くなり始めてしまい練習では時間にも不満が出始める時期でもある。
ここから起床時間も早くなり、時間を節約するにも極力近い毎度の場所で済ませたい所だったが、先週の増水と昨晩の雨によって厄介な落ち鮎釣りの輩が大挙して押し寄せ一斉にゴミを撒き散らしている光景が目に浮かんでしまい結局は里山の小河川へ向かうと、この川原に続く途中の経路は台風の痕跡によって未だ一部が冠水した状態を保ち、その奥に続くトロ場はひっそりと取り残されると今日一日練習に没頭出来る絶好の環境hは確約され、今後この場は 「 虎の穴 」 ならぬ
「 翠の洞 ( すいのほら ) 」 と簡単にこう呼ぶ事に決めた。(笑)
これまで反転式がその威力を存分に発揮する場面はウェーディングがやや深い事、そして下流側にアンカーを打つ時だけに限られていたが、今回によって過去の条件を無とし何の制限も無く常に本来の姿を取り戻しつつあった事にも確信を持てたのは増水によって岸に盛り土された丘状の箇所に乗り上流側へ切り返してキャストすると言う、これまで全く行う気分にもならない初の試みも無難に対処出来ると同時に魔力にも似た魅力に再び取り付かれた。(笑!)
それでも、まだまだ不完全、オーバーハングを延ばしつつ、バックハンドの体勢からヘッドをやや縦長に広げて半分投げる様な 「 投網打ち 」 操作をログネスで行う感覚も随分と掴み始めたが、ロールアップや打ち返し等を一切行わず、ただ一度の動作でヘッドの先端を思い通りの位置へ導いて着水させるのは前回からとは風向きが逆となる下流側から微かに吹かれだけでもフローティングのティップ部分は軽々風に舞い上げられ、どうしても意図しない地点に落下してしまい状況による使い分けや更なる工夫も必要でも実際上、これらまで考えている余裕もない。
こうしたヘッドを上流側へ切り返す方法としては、スナップ・Tやサークル・Cの他、何時しかロッドの先端で一瞬跳ね上げるフィリップ式?とヘッド全体を引き抜きそのまま手前に寄せる延竿取り込み式?の3種類まで用いるまで至っていても、結果として下流からの風では何れの方法も現状の技量では無力に等しく、これを特に助長させているのが個人的に普段は滅多に使う機会もないフローティングのティップである為、取り敢えずはシンクテイップに改めるのが最善なのだろうが、視認性に優れ、また浅く流れの遅い場所での練習でも好都合で使い勝手も良く中々諦められない。(笑)